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星河の覇皇

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第七十九部第五章 勝利の予感その三十

「日本は急激に発展しやがて欧州の列強にもです」
「勝ちましたね」
「欧州のどの国よりも豊かになりましたね」
「百年かその程で」
「我が国の栄光なので自慢になりますが」
 それでもとだ、伊東は実際に何処から自慢げに三人の大統領達に話した。事実日本ではこのことは栄光の得騎士として語られている。
「途中戦争も挟んで」
「第二次世界大戦ですね」
「あの戦争で荒廃し疲弊して」
「そこから復興しながらも」
「はい、我が国はです」
 日本、この国はというのだ。
「発展していき」
「遂には、でしたね」
「イギリスもフランスもドイツもでしたね」
「欧州の全ての国を超えましたね」
「そうなりました、最初はです」
 維新の頃の日本はというと。
「吹けば飛ぶ様な存在でした」
「当時世界一の大国だったイギリスと比較しますと」
 マックリーフが述べた、その頃のイギリスは多くの植民地を持ち七つの海を支配したとてつもない大国だった。
「まさにでしたか」
「取るに足らない小国でした」
「それが、ですね」
「百年も経たない間に」
 それだけの期間でというのだ。
「追い抜きました」
「だからですか」
「連合としては」
「油断せずにですね」
「発展することがです」
 まさにというのだ。
「第一かと」
「そうですか」
「まさに」
 こう述べた。
「私はそう考えます」
「技術においてもですね」
 李はそちらの話をした。
「左様ですね」
「はい、全ての分野において」
 伊東は李にも答えて話した、三国の大統領達に対してかつ丁寧に応えている。しかもバランスよくだ。
「そうすべきであり」
「技術もですね」
「これからもです」
「連合はですね」
「全体として」
「発展していくべきですね」
「全体でそうなれば」
 それでというのだ。
「エウロパが到底勝てない」
「そうした国になりますね」
「ですから」
 それ故にというのだ。
「休む間なくです」
「発展していき」
「巨大になっていくべきです」
「では巨人や巨獣ですね」
「そうした存在になりますね」
「これまで以上の」
「イスラムの話をすれば」
 サハラの宗教であり連合でも多くの信者を持っている宗教の話もだ、伊東は出してそのうえで会話を続けた。
「バハムートになるべきです」
「世界を支える巨大な魚ですね」
「あの様な巨大な魚になれば」
「エウロパも」
「バハムートをどうにか出来るのは神のみです」
 この魚を創造した存在だけだというのだ。
「即ちです」
「アッラーですね」
「アッラーだけがあの巨大な魚をどうにか出来る」
「そして連合も」
「はい、そうしたです」
 まさにというのだ。 
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