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オズのラゲドー氏

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第八幕その八

「四川料理も負けていないのよ」
「それで特に火鍋はだね」
「あんた達が今食べてるそのお料理はね」
 ピーナッツを食べながら前ノーム王にお話しました、
「極めつけなのよ」
「そういうことだね」
「四川料理だと麻婆豆腐が有名だけれど」
 それでもいうのです。
「一番辛いのは」
「これだね」
「そう言われてるわ」
「成程ね」
「あんた辛いものには慣れてるかしら」
「いや、そう言われるとね」
 どうかとです、すぐに答えました。
「わしはまだまだだよ」
「そうなのね」
「今の火鍋にしてもだよ」
「美味しくてもなのね」
「これはって思ってるよ」
 あまりもの辛さにというのです。
「本当にね」
「それじゃあね」
「これからは色々なものを食べて」
「辛いものもそうして」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「慣れていくよ」
「そうするのね」
「タイ料理やカレーも食べてね」
 そうしてというのです、こう言ってでした。
 前ノーム王は皆と一緒に辛いですが美味しい火鍋と杏酒とです。
 デザートのマンゴープリンも楽しみました、そうして食事を楽しんでからでした。また旅に出ました。 
 そしてまた虹の橋を渡りますが。
 今渡っている長い橋を渡って前ノーム王は言いました。
「虹の橋といっても色々だね」
「ええ、形も長さもね」
 ポリクロームが応えました。
「造った人と川の幅に合わせてね」
「それぞれ違うんだね」
「そうなの」 
 まさにというのです。
「そうなったの」
「成程ね」
「そう、そして」
 それでというのです。
「橋の長さは違っても幅は同じね」
「そうだね」
「それは道に合わせているの」
「オズの国のだね」
「黄色い煉瓦の道だね」
「そう、その道に合わせて」
 そうしてというのです。
「幅は一つなのよ」
「そうだね」
「だからね」
 さらにお話します。
「同じところもあるの」
「そうだね」
「オズの国では道の幅は同じよ」
 そうだとです、トロットがお話しました。
「全部ね」
「統一してるんだね」
「黄色い煉瓦の道が一車線なのよ」
 その幅だというのです。
「それでね」
「人の往来に合わせて車線を増やしていっているんだね」
「車にもね」
「それでわし等は今進んでいる道は」
「一車線よ」
 そうだというのです。
「そうなのよ」
「基本はそうだね」
「ええ、だから虹の橋も」 
 これもというのです。 
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