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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結

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第十一章
  11-⑴

 4月中頃、明璃ちゃんがバイトに来た時

「店長 私 清音ちゃんとお友達になりました」と、いきなり言ってきた。

「えー どうしてー 突然」

「うん ウチの両親が農作物作りたいって言っていたから、木下農園勧めたの。それで、いろいろとやっているうちにね、清音ちやんが面倒みてくれて・・それで、私も一緒に行っていたから」

「あのー それって・・・」

「うん 店長の言いたいこと、わかる お姉ちゃんに散々、叱られたから・・ 出過ぎたマネよね でも、タイミング良かったんだもの 春でしょ 虫たちも飛びまわるんだよ それに、清音ちゃん 同じ年頃のダチも居なくって、可哀そうじゃぁ無い 年寄相手ばっかりで」

「そうねぇー でも、大丈夫?」

「なにがー あぁー この前、打ち明けたの 店長の友達の妹だってこと 知っていたってー 中学の時、変わっていたからだって そんなに、私、変だった? 最初は、警戒したんだって だけど、関係ないよ そんなこと 今は、清音と明璃よ 今度ね、ふたりでツーリングして、くろんど池に行って、ボートに乗るんだ」

「そう ありがとう そのツーリングって あの子もバイク?」

「うん おばあさんが買ってくれたんだって 原付バイクだけどね でも、この辺走るのは、立派なもんよ」

「そう 清音 なんか言っていた?」

「私ね 最初 見た時、ミニ穿いて、チャラチャラしたの身に着けて、男にベタベタしゃがって、やな奴って思ったんだけどね、でも、話すとね、気が合ってしまって 今は、ダチって感じ だから・・ 私、そういうこと関係ないって思っているんだ・・わざと・・」

「ありがとう 明璃ちやん いつまでも、友達で居てあげてね」

「ガッテンだ 美鈴さんって 少し、なんだろうなぁー お姉ちゃんと違うのよね だから、親友なんだ」

 それから、5月初め、田中さんから、連絡があって、相談したいことがあるって言っていた。清音を養子にしたいと言ってきたのだ。

 
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