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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ 完結

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10-⑼

 4月になって、新人の女の子が2人入ったのだが、今年は男は居なかった。一週間ほど経った頃、友部さんが会議で居ない時に、愛ちゃんが

「この頃ね 製造の男どもが、相手にしてくんないんだよね からみがなくなって・・ 新しい子 入って来たでしょ みんな、そっちに気とられていて」

「だろうな フレッシュだから・・」

「私も アイドル没落ね ねぇ 蒼君はまだ彼女と付き合っているの?」

「うん 結婚の予定」

「えー 聞いてないよ」

「あのさー あんまり、擦り寄ってくるなよー 誰かに、見られたりしたらさー まだ 日取りも確定していない 会社には、言って居ないんだけど」

「そうかぁー 私 まだ フリーなんだけど 新品だし 駄目?」

「ダメ 愛ちゃん 可愛いんだけどなぁー 誰か居ないかなぁー」と、言って、その場を離れた。

「この頃 あの誠なんかもね 新人の娘 ばっかで 構ってもくれないんだよ」と、まだ、愛ちゃんは後ろから話し掛けてきていた。

 そんな時、製造の華ちゃんが顔を出した。

「ちょっと 休憩ね 愛さんも三倉君も 聞いてよー 荒井さんも中野さんもね この頃 ちっとも、私のこと構ってくれなくてね お昼休みも新しい子にべったりなんだよー もう 私のこと お局様って パートの人が言うのよ もっと年とった人いっぱい 居るのにさー」

「あらら 私も、今その話 していたとこ 華ちゃんが、お局様だったら、私なんか 何とか院の隠居かしらね」 

「そんなー 愛さんはきれいだし もてるでしょー」

「全然 いい女だと思うのにね えへっ こうなったらさー 愛ちゃんふたりで合コンしようよ 製造のバカ男は相手にしないで 華ちゃんなんか、スタイルいいし、短いの穿いて行ったら、最高よ」

「えー 合コンですかー」

「そう そうだ、蒼君 大学の同級生とかいいの居ない?」

「えー 僕ですか あんまり、友達居なかったからなぁー」

「なーんだ いい大学出てるのに 役たたずね」

「そんなー 八つ当たりしないでくれよな 確かに、愛ちゃんは発情期なんかも・・こんな時は、いい加減な男に掴まったりするんだよなー だけど、あんまり、立ち入ることも出来ないかー」   
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