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オズのラゲドー氏

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第四幕その十

「学問自体にね」
「そうなんだね」
「それよりも生活の知恵を備える方がね」
「興味があるんだね」
「私はそちらの方が大事だと思うから」
 それでというのです。
「だからよ」
「本を読んだりしないで」
「実験とかもしないでね」
 そうしてというのです。
「生活の知恵をよ」
「身に着けたいんだね」
「そうなのよ」
「それが君の考えだね」
「学問はね」
 それはというのです、ビリーナ自身は。
「字が読めればいいでしょ、そして書ければね」
「それでだね」
「いいと思うし」
「学問はだね」
「他の興味がある人にね」
 その鶏達にというのです。
「やってもらってね」
「学識を出してもらうんだね」
「そう、そしてね」
 それでというのです。
「私は知恵を出すのよ」
「生活の知恵を」
「そして勘をね」
 これをというのです。
「発揮するのよ」
「君は勘もいいからね」
「自信があるわ」
 その勘についてもというのです。
「本当にね」
「そう、ただね」
「ただ?」
「私みたいなタイプもオズの国には結構いるわね」
 こうも言うビリーナでした。
「これが」
「そうね」
 ナターシャは甘いアイスレモンティーを飲みながら応えました、もうそろそろデザートをとも考えています。
「そうした人もね」
「そうよね」
「エリカとかガラスの猫とかね」
「つぎはぎ娘だってね」
「ここぞって時に閃いて」
「勘が働くでしょ」
「ええ」
 実際にというのです。
「そうした人達は」
「学問がなくてもね」
「知恵があればいいのね」
「そしてそれを備えていくこともね」 
 経験を積んでというのです。
「いいのよ」
「そうよね」
「そう、そして」
 ビリーナはさらに言いました。
「これかかしさんがだけれど」
「あの人ね」
「そう、あの人は知恵があってね」
「オズの国一の知恵者で」
「そして学問もね」 
 こちらもというのです。
「備えているわね」
「そうよね」
「そう、そして」
 それでというのです。
「学識と知恵の両方を出して」
「凄いわね」
「もう困った時はね」 
 その時はというのです。 
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