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オズのラゲドー氏

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第四幕その十一

「かかしさんと樵さんでしょ」
「オズの国の一大事にお二人がおられないと」
「とても」
 それこそというのです。
「そういう時が多いわね」
「そうよね」
「樵さんはハートと力仕事」
「そちらよね」
「ええ、まあそれで学問もね」
「必要ね」
「私は興味なくても」
 やはりこう言うビリーナでした。
「やっぱりね」
「身体を動かすと」
「よりはかどるのよ」
「そういえばわしもだよ」 
 前ノーム王も言ってきました。
「身体を動かすと本を読むことも」
「はかどるのね」
 ビリーナが応えました。
「そうなのね」
「そうだよ」
「じゃあ貴方もスポーツするの」
「いや、散歩位だよ」
 身体を動かすことはとです、前ノーム王は答えました。
「わしの身体を動かすことは」
「そうなのね」
「これといってね」
 お散歩以外にはというのです。
「しないよ」
「バスケとか野球とかしないの」
「観るのは好きだよ」
 こちらはというのです。
「かなりね、けれどね」
「それでもなのね」
「これといってね」
「そうなのね」
「水泳とかもしないよ」
「じゃあ泳げないの」
「実は不得意なんだ」
「そうなのね」
「ただ自転車は乗れるよ」
 こちらは大丈夫だというのです。
「それで時々乗っているよ」
「自転車もいいよ」
 カエルマンはそれならとお話に乗りました。
「あれもね」
「いい運動になるんだ」
「お散歩もだけれどね」
「自転車もなんだね」
「そうなんだ」
「自転車はいいね」
 前ノーム王は自転車についてはこうも言いました。
「景色も風も楽しめるし」
「そうだよね」
「確かにいい運動にもなるし」
「だからだよ」
「自転車もいいんだね」
「うん、サイクリングなんかしても」
 そうもしてもというのです。
「かなりね」
「いいんだね」
「運動にはね」
 そうだとです、カエルマンはお話しました。 
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