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僕は 彼女の彼氏だったはずなんだ

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第八章
  8-⑴

 8月も終わる頃、美鈴は、もうすぐ店の1周年を迎えるので、そのイベントを思案していたのだ。いつものように、水曜日の夜、駅前のカフェで美鈴は待っていた。

「1周年の記念 なんか記念品を配って、割引しようと思うんだけど・・」

「うーん 記念品といっても、じゃまなものが多いから、直ぐ、捨てちゃうしなぁー 有難みが薄いし・・ 割引もその場限りで、なんか、インパクト無いなぁー それより、記念のメニューの方が良いような気がする」

「うん 舞依ちやんも、特別メニューでいきたいって言っていた。小さい子も喜ぶようなのも揃えて」

「子供向けには、ハンバーグの中からクリームシチューみたいなのかカレーが出て来るようなもの、大人向けには、やっぱり、ステーキかなぁ でも、年配者には、シチューみたなのが良いのかなぁー」

「晋さんにも、相談しなきゃぁ ダメだけど・・ ねぇ 例えば、蒼 すじ肉のシチュー開発したって言っていたよね あれって、どんなものなの?」

「うん まぁ 業務用に評判悪くないよ あれ 使うか?」

「でもね オリジナルじゃぁないとね ナカミチのプライドあるやんかー」

「そー言うなよ 松永さんの指導のもとだよ」

「でも それも、一度晋さんに見てもらわないと 例えば、アレンジするとロツトはどれぐらいなの?」

「100kgかな 最低でも50Kg必要かなぁー」

「うーん さばけるかなぁー ちょっと厳しいかも それに、すじ肉よりスネでいきたいわ」

「検討しようよ 肉の卸にも協賛してもらえると安く提供できると思う」

「そうね お願いしてみるわ 記念品てっさー クリップにしようと思うの 縦型の」

「えー イメージ湧かないなぁ それってどんなのー 縦型?」

「縦のバーとかに挟むやつよ あると便利なの」

「それは 美鈴が良いと思うんなら、良いんじゃぁないか それは、いいけど 無理してないだろうな 資金的に余裕あるのか」

「余裕あるまで行かないけど、今ね おいしいと何度も通ってくださる方とか、応援してくださる方とか、おられるのよね 売り上げも伸びているし 勢いが大事だと思うの だから、お陰様で1周年って大事なの これからも、頑張りますって、感謝の気持を表すのが・・ それが、ナカミチは評判良いよって、宣伝にもなるし」

「美鈴 君は男みたいな考え方だよな 強いよ」

「そんなこと ないよ なんとか、伸ばしていかなきゃって思っているだけ あっ そうだ さっき 蒼が良いこと、言ってくれた 年配の方には、普通のメニューじゃぁ重いのよね うちのお父さんもあんまり食べないもん だから、シニァ向けのメニュー必要だよね お子様向けだけじゃぁ駄目なのよ これから、3世代でご来店すること多いんだものね」



 
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