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星河の覇皇

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第七十九部第一章 気候と災害その三十三

「有事には戦ってもらいたい、だからな」
「今はですね」
「モンサルヴァート軍務相にお任せして」
「軍をより強くしてもらいますね」
「訓練と規律をより徹底させて」
「そうしてもらう、そして軍の規模は今は十億だが」
 軍も数だ、その肝心の数の話もした。
「将来人口が増えるとな」
「増やしていきますね」
「将来は」
「そのことも踏まえていますね」
「人口が増えると軍の規模も拡大出来る」
 軍人の数も増やせるというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「軍はですね」
「今は増やし」
「そのうえで」
「より強い軍にしていく、彼はその用意もしてくれている」
 将来軍を容易に拡大出来る様にだ。
「組織は無闇に拡大しては混乱を招く」
「軍もまた然り」
「その混乱を生じさせない為に」
「軍務相はそうしたこともされていますね」
「そこも見事だ、だから任せる」
 モンサルヴァートにというのだ。
「卿等の中に軍事の専門家はいないが」
「そのことはですね」
「ここで、ですね」
「お話して頂いたのですね」
「わかってもらう為にな、さてそれではだ」
 ここでデザートが来た、無花果のパイだ。そしてかなり甘くしたことがわかるクリームティーも運ばれてきた。
 そのデザート達を前にしてだ、モンサルヴァートは議員達に笑って話した。
「これよりデザートを食べよう」
「見事なパイですね」
「これはかなり上等な無花果を使っていますね」
「左様ですね」
「そうだ、そしてお茶もだ」
 クリームティーもというのだ。
「飲んでだ」
「そしてですね」
「そのうえで、ですね」
「午後の職務に戻りましょう」
「我々それぞれの」
「三時にはティータイムだが」
 ギルフォードにとっては絶対のことだった。
「まずはこれを食べて仕事に戻ろう」
「そうしましょう」
 議員達も答えて今はそのデザートを食べた、無花果のパイは極めて美味くクリームティーの甘さもギルフォードに活力を与え彼を午後の仕事に向かわせた。 
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