星河の覇皇
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第七十九部第二章 観戦武官達の動きその一
観戦武官達の動き
八条は地球にいて連合軍補給本部次長であるモアン=サブメ大将から話を聞いていた。身長二メートル十の黒人の男性でアルム出身だ。
その彼がだ、補給本部の将来の物資集積基地の話をしていた。八条はその話をここまで聞いたうえで言った。
「連合はとかく領土が広いので」
「その為に各軍管区単位で考えてです」
「物資基地も置く様にしていてですね」
「将来はです」
「その様にしていく計画ですね」
「補給本部で話して」
そしてというのだ。
「そうなりました」
「これは後方支持部でもですね」
「後方支持部長からも許諾を得ました」
「そうですね」
「それで閣下としては」
「はい、これから細部をチェックしますが」
それでもというのだった。
「私もです」
「おおむねで、ですね」
「いいと思います」
こう言うのだった。
「おおまかなところは」
「そうですか」
「やはり基地を置く場所は」
その物資の集積基地をというのだ。
「交通の要衝になり」
「それならですね」
「ここに挙げられた星系にです」
「そうなりますね」
「以前の基地の配置より合理的になっていますね」
「やはり以前の基地は各国軍の基地をそのまま使用しているものが多く」
その為各国単位のものになっているとだ、サブメは八条に話した。
「軍管区単位となりますと」
「色々支障が出ていましたね」
「そのことから考えまして」
「中央政府軍の軍管区単位で考え」
「配置しなおしとですね」
「至りました」
「そしてこの案ですね」
「左様です」
こう八条に言うのだった。
「その様に」
「わかりました、では」
「それではですね」
「この様に、では将来はです」
「この様にですね」
「基地の配置をしていきます」
「それでは、それでなのですが」
ここでだ、八条はこれまで自身に報告してきていたサブメに話した。
「今のオムダーマンとティムールの戦争において」
「補給の動きですね」
「両軍のそれですがどう思われますか」
「私はオムダーマン軍のそれがです」
補給のそれがとだ、サブメは八条に答えて話した。
「注目すべきと思います」
「首都バグダートに物資を集積し」
「そこから物資を搭載した補給艦隊を次々に送っていますが」
「その補給がですね」
「いいと思います、やはりあれは」
「オムダーマンが中央集権国家だからですね」
「はい、ティムールも同じ様にして」
この国もというのだ。
「そのうえで」
「補給を行っていますね」
「両国共中央集権国家であり」
「そして連合程広くはない」
「領域はかなり狭く」
「戦場までの距離もです」
それぞれの首都、バグダートやサマルカンドからだというのだ。
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