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イベリス

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第二十四話 二人での楽しみその九

「日本には」
「そう、そうした新聞だってね」
「嘘を吐くのね」
「もうマスコミは嘘を吐く」
 その様にというのだ。
「思っておいてね」
「騙しにかかるのね」
「あのね、慰安婦の話なんて」
 愛は従軍慰安婦のそれの話もした。
「ちょっと調べたらわかることなのよ」
「嘘だって」
「そう、軍隊とか当時の歴史に詳しくない私でも」
 もっと言えば実は関心もあまりない。
「それでもネットでね」
「調べればわかることなのね」
「当時遊郭あったでしょ」
 このことから話した。
「戦後まであったけれど」
「吉原とかの」
「あれまだあったのよ」 
 その頃はというのだ。
「普通にね」
「だから」
「そうした人はね」
「遊郭に声をかけたら」
「それでね」
「人が来たのね」
「素人さんを攫ってまでしなくても」
 それも軍隊がだ。
「普通にね」
「遊郭やってる業者さんに声をかけたら」
「来たのよ」
「そうだったのね」
「こんなのね」
 愛はそれこそという口調で咲にさらに話した。
「歴史の素人でも当時をちょっと調べたら」
「わかることね」
「大体慰安婦の人の証言が」
 被害者であるという彼女達のそれがだ。
「言う度に生年月日、出身地、生い立ち、慰安婦になった経緯が変わるのよ」
「それおかしいわよね」
「そんな証言信じられないでしょ」
「それはね」
 咲も頷いた。
「おかしいわね」
「けれどそんな嘘をね」
「新聞は言っていたのね」
「テレビもね、どう考えてもね」
「どう考えても?」
「事実を言わないで」
 マスコミの責務は真実を伝えることとされているがだ。
「嘘を吹聴してね」
「読者や視聴者を騙していたの」
「これもう犯罪でしょ」
 怒った口調での言葉だった。
「そうでしょ」
「法律に触れるかしら」
「偽証罪?少なくとも確信犯で平気で人を騙す人は信じられないでしょ」
「詐欺師ね」
 咲もそれはと頷いた。
「それって」
「そうよ、詐欺師ってわかったら」
 それならというのだ。
「誰も信じないでしょ」
「そうよね」
「言ってる人の背後関係も怪しいし」
「背後関係って」
「慰安婦が強制とか言ってる人全部北朝鮮寄りの人よ」
 これは実に奇怪なことにだ、この話が出てから今に至るまでそう言っている者は何故か北朝鮮寄りなのだ。 
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