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イベリス

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第二十四話 二人での楽しみその十

「あの国なんてね」
「もう、よね」
「言うまでもないでしょ」
「スパゲティ食べてる時にお話した通りに」
「究極の独裁国家よ」
「世襲制の」
「テロでも何でもござれのね」
 過去多くの犯罪を犯している。
「そんな国とね」
「つながってるの」
「慰安婦が強制とか言う人はね」
「その時点でおかしいわね」
「咲ちゃんもそう思うでしょ」
「北朝鮮って悪いことばかりする国だから」
 咲の中の認識ではそうだ、最早悪逆の国としか思えない。愛の言う通りテロでも何でもする国とみなしている。
「だったら」
「普通にわかるでしょ」
「北朝鮮の謀略?」
「日本と韓国の仲を割いて」
 愛は言葉を続けた。
「しかも日本を貶める」
「その為の謀略なの」
「芸能人のスキャンダルもそうでしょ」
 愛はここで例えも入れた。
「不倫とか堪えるでしょ」
「それで消える人もいるわね」
「噂でも残るわね」
「そういうことがあったってね」
「それを見てもわかるけれど人を貶めたいなら」
 そう思うならというのだ。
「人の下半身、不倫とかそうしたね」
「スキャンダルをなのね」
「でっちあげでもいいから言うことよ」
「そうしたら貶められるの」
「これが一番効果あるのよ」
「そうなのね」
「それが嘘でもね」
 それでもというのだ。
「人の頭の中に残るから」
「効果があるの」
「嘘でも仕掛けられた人の評判は落ちるわ」
 愛は確かな声で話した。
「確実にね」
「効果てきめんなのね」
「そうよ、嘘でもいいのよ」
「不倫とか言えばいいの」
「もっと酷いことでもね」
「それが慰安婦なのね」
「それで言っている人達は」
 その彼等はというのだ。
「北朝鮮と関りのある人達」
「それだと」
「大体わかるでしょ」
「北朝鮮の謀略ね」
「多分ね、ただ確かな証拠はないわよ」
 それは存在しないというのだ。
「北朝鮮の謀略とも他の誰かが言ったとも」
「証拠はないのね」
「私は北朝鮮が黒幕だと思うけれど」
「証拠はないのね」
「それでもっと大事なことがあるの」
 愛は酔っているがその酔いよりも真剣なものを出して話した。
「こうした貶め方、というか人を貶める人はね」
「下半身を攻撃しなくても」
「信用したら駄目よ、特に下半身を攻撃する人は」
「嘘を言って」
「絶対に信用しないで」
 咲に強い声で語った。
「友達にも持たないで、近寄ってきたら避けて」
「絶対に関わったら駄目なの」
「間違ってもね」
「そうしないと駄目なのね」
「これは凄く汚いやり方でしょ」
「下半身のことってそうそう言わないし」
「それをする人はどんな汚いことも悪いこともするわよ」
 そうした輩だというのだ。 
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