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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百六十六話 【邂逅】海の乙女達その十六

「しかしです」
「心は人間のものだ」
「だからこそです」
「君達は人間だ」
「それが私の返答です」
「その通りだ」
 一条はベルファストの言葉をここまで聞いて微笑んで答えた。
「心が人間ならだ」
「姿形がどうであっても」
「人間だ」
「左様ですね」
「だから君達も人間だ」
「この世界にいる私達のマスターと同じく」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「君達は俺達と同じ人間だ」
「そして人間だからですね」
「スサノオも戦いを仕掛けてきている」
「スサノオは人間としか戦わないんだ」
 このことは五代が話した。
「後で皆が集まった時に話すけれどね」
「その時にあらためて、か」
 エンタープライズは目から鋭い光を放って述べた。
「話してくれるのか」
「俺達の知っていること全部ね」
「なら頼む」 
 エンタープライズは五代のその言葉に乗った。
「その時に」
「ロイヤルや重桜の人達が集まった時に」
「聞かせてもらう」
「なら今すぐに宮殿に向かわないといけないわね」
 プリンツ=オイゲンはここでも余裕を見せた。
「そこにロイヤルの殆どの面子が集まっているから」
「我々は都合があって遅れた」 
 アークロイヤルはこう話した。
「少し残って本の整理をしていた」
「そうしていましたので」
 ベルファストも言ってきた。
「今こちらにいます」
「そうなんだな、じゃあな」
 おやっさんは二人に応えて述べた。
「今からその宮殿に行こうか」
「案内させてもらうわね、とはいってもね」 
 プリンツ=オイゲンはおやっさんの言葉も受けて笑顔で言った、その笑顔は包容力と温かみを感じさせるものだった。
「すぐそこだけれどね」
「あのでかくて奇麗な建物か」 
 おやっさんは自分達の世界のロンドンにある様な巨大な宮殿を指差してプリンツ=オイゲンに応えた。
「あれか」
「ええ、あちらよ」
 プリンツ=オイゲンもそうだと答えた。
「あの宮殿がね」
「そのロイヤルの娘達がいる宮殿か」
「元々この島のロイヤルの拠点でね」
 それでというのだ。
「クイーン=エリザベスも他の娘達もいるわよ」
「じゃあ行こうか」
「行けばすぐに紅茶が出て来るから」
 ヴェスタルはおやっさんに明るく話した。
「遠慮しないで飲んでね」
「その紅茶はミルクティーだな」
「あっ、わかるんだ」
「そしてティーセットも出るな」
「そうそう、ロイヤルはね」
「いいな、じゃあ行くか」
「残念ですがロイヤルで美味しいものは紅茶とティーセットと朝食しかないですが」
 ベルファストはこのことは優しいがそれでも苦いものが入った笑顔で話した、否定出来ないという感じだった。
「宜しければお楽しみ下さい」
「そうさせてもらうな」
「カレーはいいよね」
 五代の笑顔は全てを受け入れるものだった。
「じゃあそれも頂けるかな」
「カレーを頂いてくれますか」
 五代の今の言葉にはユニコーンも思わず声をあげた。 
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