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星河の覇皇

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第七十八部第二章 マウリアへの警戒その十三

「そうしてです」
「厳しい訓練で精強な軍隊にしてか」
「戦ってもらいます、前線で」
「正規軍とはそこが違うか」
「正規軍は何かといいますと」
「市民の軍隊だな」
「そして義勇軍は外国人部隊です」
 そうなるというのだ。
「連合市民がいても、そして」
「戦闘に特化した軍隊か」
「正規軍は災害救助も多く受け持ちますが」
 軍隊の任務は戦闘だけではない、災害救助もだ。その組織力と装備によって災害を被った市民達を救助するのだ。
「そうしますので」
「義勇軍はか」
「戦闘に向けてです」
「訓練をしていくか」
「これからも、そして彼等はこれから軍服もです」
「それは前に聞いた変えるのだな」
「今は正規軍と同じものですが」
 黒と金のブレザーだ、ただし金は士官に入るもので下士官は黒だけだ。兵士はセーラー服となっている。
「それをです」
「どう変えるのだ」
「ブルードレスを考えています」
「ブルードレスか」
「はい、それを」
「アメリカ海兵隊か」
「あの軍隊の軍服を考えています」
 義勇軍の新しい軍服はというのだ。
「その様に」
「そうか、あの軍服にするのか」
「役割がそのままなので」
「海兵隊だからか」
「そう考えています」
「そうか、義勇軍は海兵隊か」
「先陣であり後詰ですから」 
 その二つの役目を担うからだというのだ。
「ですから」
「彼等にはです」
「あの軍服を着てもらうか」
「そして外国人の場合は」
「一定期間義勇軍にいるとか」
「連合市民の国籍を与えられる様にします」
「そこは外国人部隊そのままだな」
 アッチャラーンもここまで聞いて述べた。
「まさに」
「はい、これはフランスの外国人部隊を参考にしています」
「そうなるか」
「そして徹底した能力主義にします」
「士官学校はあってもだな」
「正規軍から出向となりますが」
 それでもというのだ。
「その士官もです」
「実力主義か」
「それも徹底した、優れているなら外国人でもです」
「士官になるか」
「正規軍は実は入り口社会です」
 どの課程で入隊したかが大きいというのだ。
「一般兵士、所謂セーラー服から入りますと」
「後は下士官候補兵士だな」
「下士官で終わることが多いですが」
「二年で伍長になれる下士官候補学生だとな」
「伍長になり四年で、です」
 これだけの歳月でというのだ。
「部内士官の試験を受けられてです」
「そこから士官になれるな」
「下士官候補学生の入試問題は部内士官の試験と同じレベルです」
「最初からもう決まっているな」
「候補学生はほぼエスカレーター式にです」
「士官になれるな」
「そして大卒はほぼ確実に士官からはじまります」
 士官候補生課程を経てだ。 
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