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星河の覇皇

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第七十八部第二章 マウリアへの警戒その十二

「募集に応じますので」
「待遇は重要か」
「これは警察もですね」
「そう言われるとそうだな」
「はい、警察も市民を守りますが」
「リスクもある」
 アッチャラーンは彼等についても話した。
「命というそれがな」
「勤務中に殉職はあります」
「そこは軍人と同じでだな」
「内務省もです」
 警察を統括するこの省庁もというのだ。
「待遇に腐心していますし」
「軍も同じか」
「そうなります」
「そういうことか、だからか」
「はい、訓練はです」
 実戦のそれはというのだ。
「どうしても」
「時間が短いか」
「そうなっています」
「成程な、難しいな」
「何かと」
 八条はこう述べた。
「若し訓練を増やすのなら」
「それならだな」
「二十四時間体制にしてです」
「常に戦闘態勢に置いてか」
「災害救助よりもです」
「実戦訓練を増やすか」
「かつての日本軍の様に、そして」
 それはというと。
「義勇軍に行っています」
「彼等にはだな」
「そうしてです」
「義勇軍は実戦特化の軍隊になっていますか」
「元々彼等は戦争を知っています」
 それ自体をというのだ。
「サハラからの難民から構成されているので」
「サハラだからな」
「多くの将兵が実戦を知っているので」 
 それ故にというのだ。
「彼等にはです」
「災害救助よりもか」
「戦闘訓練を多くしてです」
「二十四時間体制か」
「そうしています」
 まさにというのだ。
「そのうえで、です」
「戦争になった場合は」
「エウロパ戦役や先の外周部の海賊及びテロリスト平定時の様に」
「前面に出すな」
「先陣になってもらい撤退時には」
 その時にはというと。
「後詰、殿軍になってもらいます」
「常に剣であり盾になってもらうか」
「真っ先に火事場に飛び込んでもらいます」
 戦争の時にはというのだ。
「ですから」
「実戦訓練をか」
「主体にしています、まさにです」
「月月火水木金金だな」
「二十四時間と言っていいまでに」
「そこまで訓練を行わせていますか」
「はい、そしてその義勇軍は」
 八条はさらに話した。
「これから難民も出なくなるでしょうし」
「将兵の集め方を変えるか」
「サハラからの難民から」
「連合市民やサハラ、マウリア市民からもだな」
「募集を募っていきます」
 その様にしていくというのだ。
「義勇軍は」
「外国人部隊にしていくか」
「はい、まさに」
 その通りだと言うのだった。 
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