| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四百六十一話 空を駆る少女達その一

               第四百六十一話  空を駆る少女達 
 常盤ソウゴは自分の家でもある叔父の家で店番をしていた、そうして客に時計を売ってから叔父に言った。
「何か最近お店の売り上げいいよね」
「そうだね」
 叔父もその通りだと答えた。
「いいことだよ」
「しかも飛電インデリジェンスからも依頼があって」
「いや、凄いところと縁が出来たね」
「まさかね」
 常盤は時計の修理をしながら言った。
「あそこの社長さんも仮面ライダーで」
「ソウゴ君と同じくね」
「それで一緒に戦って」
「縁が出来るなんてね」
「世の中わからないよ」
「何があるかわからないのが世の中だよ」
 叔父は穏やかな声でこうも言った。
「それはね」
「だからなんだ」
「ソウゴ君が仮面ライダーになって」
 そしてというのだ。
「今も人間として戦い続けているしね」
「そのこともだね」
 常盤も言われて頷いた。
「俺もそう思ったよ」
「そうだね、人間の一生も世の中もだよ」
「何があるかわからない」
「そういうものだよ」
「それじゃあ」
 叔父の言葉を受けてだ、常盤はさらに言った。
「今誰かが来ることも」
「ゲイツ君達かな」
「他の誰かがとかも」
「あるよ」
 叔父は笑顔で応えた、だが一時間程は普通の日常が続いた。客が来てものを買ったり修理して欲しいものを渡したりしてだ。
 一時間程過ごしているとだった。
 黒髪を後ろで束ねきりっとした顔立ちの女性が来た、着ているのは旧帝国海軍の夏の礼装であった。
 その少女が店に来るなり常盤達に聞いてきた。
「仮面ライダーの方々はおられますか」
「俺だけれど」
 常盤は自分を指差して答えた。
「何か用かな」
「貴方がですか」
「うん、そうだけれど」
 こう少女に答えた。
「そういう君は誰かな」
「海軍の軍服だね」  
 叔父は彼女の軍服を見て言った。
「旧帝国海軍の」
「今の海上自衛隊もだよね」
「そうそう、けれど今の海上自衛隊は夏は略装が基本なんだ」
 常盤にも話した。
「この服もあるけれどね」
「その略装もあって?」
「夏は普段は略装なんだ」
 これを着ているというのだ。
「礼装は滅多に着ないよ」
「そうなってるんだ」
「夏はね」
「じゃあこの人は」
「多分海上自衛隊の人じゃないよ」
「それで海軍でもないよね」
「この世界のね」
 叔父は常盤に答えた。
「まずね」
「じゃあ」
「はい、扶桑皇国から来ました」
 敬礼をして答えた、海軍の肘を畳んだ敬礼である。
「坂本美緒少佐です」
「扶桑皇国。違う世界から来たね」
「はい」 
 美緒は常盤順一郎に確かな声で答えた。
「その通りです」
「スサノオと戦っているね」
「はい、ショッカーという組織と」
 美緒は生真面目な声で答えた。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧