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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百五十五話 勇者達が手にするものその十

「いや、もう右に左にです」
「大変ですよね」 
 鬼瓦はジャガイモの皮を剥きながら応えた。
「本当に」
「ええ、ただ鬼瓦君戦闘は」
「あっ、俺今足を怪我してまして」
 見れば右足に包帯が巻かれている。
「ですから」
「今はなの」
「後でベホイムかけてもらいますけれど」
「それまではなのね」
「待ってるのも暇っすから」
 それでというのだ。
「芋の皮剥かせてもらってます」
「鬼瓦君戦闘要員だから休んだ方がいいんじゃないかしら」
「大丈夫っす」
 これが鬼瓦の返事だった。
「さっきまで寝ていましたし」
「そうなのね」
「私も休んでいたので」
 ハードゴア=アリスは玉葱を切っている。
「ここは任せて下さい」
「貴女もなの」
「はい、玉葱切らせてもらいます」
「いや、皆勤勉グルな」 
 グルは泣きながら言った。
「頑張ってるグル」
「ああ、あんたその目は」
「玉葱が目に滲みるグル」
 鬼瓦に答えた。
「だからグル」
「やっぱりそうだな」
「それでグルよ」
「というかあんたも休んだら?」
 水澤葵は牛肉を切りながらグルに言った。
「今は」
「だからご飯を見ているグル」
「火をなのね」
「そうしているグル」 
 見れば実際に飯盒の前にいる。
「そちらは任せるグル」
「それじゃあね」
「飯盒に竈もあるので」
 モモカはそちらの話もした。
「ご飯はどんどん炊けるわ」
「ご飯がないとです」
「やっぱりはじまらないな」
「もう欠かせないわよね」
 犬神と猿神、雉神が言ってきた。
「主食だから」
「もうこれがないとな」
「どうしようもないものが」
「ですからもう皆で」
 モモカは人参を切る手を止めないまま言った。
「ご飯を炊いてもらってるのよね」
「ご飯がないとグル」
 グルも言う。
「ルーだけのカレーグル」
「それカレーじゃねえだろ」
 鬼瓦は即刻突っ込みを入れた。
「もうな」
「カレーライスではないグルな」
「もうな」
「そうグル、だからグル」
「飯もだな」
「絶対に必要グルよ」
 こうした話をしつつ戦士達はカレーを作った、そのうえで完成したものを食べる。桜新町のヒメはカレーの大盛りを十杯食べてから言った。
「よし、行くわよ」
「はい、そうしましょう」
 太陽あかりが応えた。
「今から」
「ええ、そしてね」
「またですね」
「戦うからね」
「そうしましょう」
「おう、もう二日目も終わりだしな」 
 ホークが二人に言ってきた。 
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