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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百五十四話 それぞれの世界の勇者達その二十

「是非な」
「下着?そんなものは必要ないではないか」
「ある」
 ヒムはそこは引かなかった。
「だから宜しく頼む」
「せめて下着は着けて下さい」
 タクミもプリズナーに言う。
「本当に目のやり場に困りますから」
「そうだよね、僕達もよく裸になるけれど」
 タクミも言う。
「下着までは外れないからね」
「有り難いことにな」
「下着は流石にないと駄目だろ」 
 土門も言うことだった。
「トランクス位はな」
「だから頼む」
 ヒムは仲間達の言葉を受けたうえでプリズナーにあらためて言った、そこには真摯なものすらあった。
「下着はな」
「どうしてもか」
「どうしてもだ」
 引かなかった。
「いいな」
「そこまで言うならな」
「まあ下着は女の子の場合切実だし」
 川神舞は真剣だった。
「見えない様の配慮はね」
「スカートだと下にブルマですね」
「私達の学校ではそうよね」
「体操服はまだブルマですから」
 玲奈が応えた。
「ですから」
「孫魯ブルマってのも」
「ないですけれどね」
 彩は葉月に続いた。
「私達の学校もですけれど」
「流石に今もなのは」
「ブルマって恥ずかしいですけれど」
 たまは俯いて言った。
「私男の子達にいつも見られるんです」
「どうしてブルマなのか」
 わかばも首を傾げさせることだった。
「半ズボンでいいのでは」
「そうですよね、そうした学校も多いのに」
 アーシアも言うことだった。
「私達の学校もまだですし」
「何か凄く嫌がられてるんだな、ブルマって」
「そうですな」 
 ポップもバタックも彼女達の話から思った。
「まあお話を聞いたら下着なので」
「だからか?」
「ですな、どうにも」
「俺にはわからないな、下着みたいな服なんてな」 
 ポップはさらに言った。
「結構あるしな」
「女性用の防具でもですな」
「ピンクのレオタードとかあるしな」
「女性戦士の服も」
 これもというのだ。
「そうだし」
「我等にとっては」
「むしろ納豆の見た目の方がインパクトあるな」
 こうしたことを話しながら納豆ご飯を食べる二人だった、そして。
 納豆を食べ終わってだ、ポップはブルマについて言っていた面々に言った。
「そんなに嫌だったら学校以外じゃ半ズボンでよくねえか?」
「それでお話が済めばいいんですが」
 葉月が難しい顔で答えた。
「これがなんです」
「そうもいかないか」
「はい、何かとありまして」
「そうなんだな」
「そこは仕方ないです」
「難しい事情があるんだな」
「そうなんです」
 こうポップに話した。
「制服は学校の外でも着たりするので」
「だからブルマもか」
「体操服も制服なので」
「その辺り難しいんだな」
「残念ですが」 
 葉月は微妙な顔で話した、だがその間も戦士達は納豆ご飯を食べてそのうえで次の修行への訓練を養った。スサノオとの決戦を見据えながら。


第四百五十四話   完


                 2021・1・1 
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