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八条学園騒動記

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第五百九十八話 能力と人気その十一

「よくある言葉だが」
「それでも普通位のね」
「馬鹿だとか」
「まだ上がるという意味でね」
「付ける薬もあるか」
「うん、けれどそうしたね」
 それこそとだ、フックに話した。
「下の下の下以下の」
「まともな本すら読まないか」
「そこまでいけば」
「もう付ける薬はないか」
「それでずっとね」
 その最底辺のレベルでというのだ。
「止まり続けてね」
「進歩せずにか」
「人として」
「どうにもならなくなるか」
「そうなんだよ」
「馬鹿も色々とわかった、というかな」
 フックはまたブランデーを口にした、遂にそのブランデーも残り少しとなっている。少しずつ飲んでいってそうなった。
「よく馬鹿って成績の悪いな」
「学校の勉強が出来ないね」
「アホとも言うけれどな」
「そう言われるね」
「けれど実際は違うか」
「学校の勉強は勉強すればよくなるから」
 成績が上がるというのだ。
「何でもないよ」
「本人の努力次第か」
「そう、けれどね」
「そんな奴はか」
「昇進正銘のね」
「馬鹿はああいう奴だな、まあいい大学を出ても」 
 俗に頭がいいと言われるケースである。
「覚醒剤やってたらな」
「人間としてね」
「馬鹿もいいところだしな」
「覚醒剤に手を出していいことはないよ」
「麻薬は魔薬だからな」
「身体も心もボロボロになって」
 そうしてというのだ。
「火葬にしたら骨が残らないんだよ」
「骨がボロボロになってな」
「うん、骨が崩れてね」 
 焼いたその時にである。
「もうね」
「骨が残らないな」
「歯がボロボロになるんだよ」
 菅はこのことから話した。
「歯がそうなるってことは」
「骨自体がな」
「ボロボロになっているから」
 それでというのだ。
「かなり危ないよ」
「そうだな」
「括約筋も緩んでね」
「漏らしたりもあってな」
「そうもなって」
 それでというのだ。
「もう身体全体がね」
「ボロボロでか」
「それで心もそうなるから」
「そんなことをになるから」
「手を出す奴は馬鹿だな」
「もうこれ以上はないまでにね」
 それこそというのだ。
「頭が悪いよ」
「そうだな」
「もうね」
「そういうのも馬鹿だな」
「しかも麻薬ってお金かかるし」
 当然覚醒剤もだ。 
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