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星河の覇皇

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第七十六部第三章 エウロパから見た死闘その二十二

「しかも国力は我々を圧倒していますから」
「それも数百倍ですね」
「六百倍とも言われていますね」
「それだけの国力差もある」
「そう考えますと」
「油断のならない強敵です」
 それが連合だとだ、ランズハイムは二人の大貴族に話した。
「そう考えますと」
「エウロパが一丸となる」
「そうならないといけないですね」
「そう思います、そのうえで」
 貴族も平民も階級があろうともというのだ。
「国力を増強していかないと」
「六百倍のその差をですね」
「何としてもですね」
「覆す」
「そうしていかないといけないですね」
「そう思います、では我々も政治家として働き」
 ドイツ貴族院議員としてである。
「そしてです」
「そのうえで、ですね」
「さらにですね」
「国力を増強させ」
「そのうえで」
「子もです」
 彼等もというのだ。
「もうけていくべきですね」
「全くです、やはり国力を増強させたいなら」
 ここでこう言ったのはリッテンベルグだった。
「まずはです」
「人口ですね」
「人口が多くならないと」
 それこそというのだ。
「どうしようもありません」
「その通りです」
 ブラウンシュタインも話に入って言う。
「貴族も平民もです」
「人口増加政策に転換したこともあり」
「尚更です」
「人口を増やし」
「開発を開拓を進め」
 そうして田畑や工場を増やし技術を進歩させてそうしていくことで国力を高めていってとなっていく。
「豊かになるべきです」
「やはりそうなりますね」
「ですから人口は」
「増やせるならですね」
「極限までもです」
 その国のだ。
「増やすべきです」
「特に今のエウロパは」
「千億から連合の四兆です」
「追いつくべきですね」
「そう思いますと多ければ多いだけです」
「いいとなりますね」
「はい、ですから」
 それだけにというのだ。
「我々も子を多く為すべきです」
「そうなりますね」
「ハプスブルク家の様には無理でも」
 そのマリア=テレジアの様にだ。
「それでもです」
「子は多くあるべきで」
「子をもうけることがまさに」
「国力発展の第一歩」
「そういうことになります」
「では私も屋敷に帰れば」
 リッテンベルグはここで笑って言った。
「妻と共に夜を過ごし」
「そうしてですね」
「そのうえで」
「子をもうけます」
 そうするというのだ。 
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