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星河の覇皇

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第七十六部第二章 戦闘開始その二十八

「しかしな」
「豚肉以外の料理もいいです」
「そしてイスラムの戒律の中で食べられるものも」
「そうしてアレンジされたものもです」
「やはり美味でした」
「そうだな、それを食べてだ」
 そのうえでというのだ。
「私も思った、サハラでもだ」
「ああしたものを口にすべきである」
「その様にですね」
「見事な中華料理も口にすべきですね」
「サハラの者達も」
「そうだ、だから私もだ」
 シャイターンもというのだ。
「是非だ」
「召し上がられたいですね」
「あの中華料理を」
「今も」
「そうしたい、戦闘中は口にしないがだ」
 先に話した理由によりだ、アッディーンとの戦いの中では彼が楽しんでいる贅沢も置いておくというのである。
「それでもだ」
「戦いの時以外はですね」
「楽しまれますね」
「中華料理も」
「それもですね」
「そうだ、それを口にしてだ」
 そのうえでというのだ。
「楽しみたい、そして酒はだ」
「何にされますか」
「中華料理の時は」
「何を飲まれますか」
「ワインだ」
 この酒だというのだ。
「あの国の料理は案外ワインが合う」
「そういえば確かに」
「そうした味ですね」
「紹興酒や桂花陳酒といった酒が有名な国ですが」
「老酒もありますが」
「あの国の料理は肉料理が多いせいかだ」
 魚料理も多い、中華料理のバリエーションはこの時代では二十一世紀以上に広いものになっている。
「ワインが合う」
「それも赤が」
「白よりもですね」
「赤ワインが合いますね」
「そうした味ですね」
「これはどの系列でもだ」
 北京、上海、広東、四川に関わらずだ。
「赤ワインが合う、だからだ」
「その時もですね」
「中華料理を召し上がられる時もですね」
「赤ワインを飲まれますか」
「それでは」
「そちらを用意してもらう、そしてだ」
 さらに話すシャイターンだった。
「一つ頼みがある」
「と、いいますと」
「何でしょうか」
「何をご所望でしょうか」
「三大珍味は必ずだ」
 中華料理のそれはというのだ。
「我々が食べられるものな」
「熊の掌、フカヒレ、そして燕の巣」
「この三つをですか」
「食べられるものはだ」
 ムスリムである自分がというのだ。
「食べたいものだが」
「ではフカヒレは」
 まずこの食材について話された。 
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