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星河の覇皇

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第七十六部第一章 動きはじめる両軍その三十

「それを考えますと」
「連合軍の空母はですね」
「我々より遥かに強力ですね」
「火力は殆どない」
 連合軍の空母にもだ。
「我々はの空母は対艦ビーム砲を持っているがな」
「連合軍の空母は対空装備位で」
「殆ど装備がないですね」
「完全に空母です」
「艦艇自体に攻撃力は殆どありません」
「そうだ、しかしだ」
 その艦載機の数がとだ、モンサルヴァートは話した。
「相当なものでだ」
「エウロパ戦役でも猛威を奮いました」
「我々は艦載機の性能と数でも敗れました」
「とかくかなりの数の艦載機で攻められ」
「多くの損害を出しました」
「艦載機の数も増やしていかないとな」
 エウロパ軍空母のそれもというのだ。
「やはりな」
「その通りです」
「今で満足せずにです」
「これまで以上に搭載出来る様にしていきましょう」
「空母の艦載機の数は」
「そちらもな、戦艦も我々の戦艦の装備ではな」
 モンサルヴァートは今度はこの艦艇、空母と並ぶ艦隊の主力となる艦艇の話もした。
「まだまだだ」
「連合軍の戦艦にはですね」
「敵いませんね」
「エウロパ戦役の時程でなくても」
「あの艦首の波動砲だが」
 連合軍の戦艦のそれの話をした。
「あれは非常に厄介だ」
「主砲も強力でしたが」
「あれは確かに厄介ですね」
「波動砲の一斉射撃でどれだけやられたか」
「そう思いますと」
「あの波動砲に対抗出来るだけの守りも欲しい」
 連合軍の戦艦にというのだ。
「出来ればな」
「そうですね」
「防御のことも考えていかないと」
「ティアマト級の要塞の主砲並の巨砲は無理でも」
「戦艦の波動砲位は」
「あの波動砲でこちらの戦艦は沈められる」
 その一撃で、というのだ。
「主砲では沈められなくてもな」
「まさにその一撃で」
「消し飛ばされていました」
「しかしそれをですね」
「防げる様にしないとならないですね」
「沈められないだけで違う」
 例え大破してもというのだ。
「撃沈されれば終わりだ」
「だからこそそれを防げるまでにですね」
「こちらも守りを固めるべきですね」
「我がエウロパ軍も」
「そうすべきですね」
「だから頑丈さも必要なのだ」
 そちらもというのだ。
「我々の得た戦訓はよく重装備でだ」
「より重防御ですね」
「武器も鎧も強くする」
「そのことですね」
「連合軍は重歩兵、重騎兵の軍隊だ」
 昔で言うとそうなるというのだ。
「そして大砲も多くどの武器も射程が長い」
「それならばですね」
「その軍隊に対抗するにはどうすればいいか」
「そう考えるとですね」
「こちらも同じだ」
 エウロパ軍もというのだ。 
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