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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百二十六話 夜の世界その四

「それでだ」
「じゃあ教えさせてもらいます」
「そうしてくれるか」
「はい、これどうぞ」
 如月は紅茶のティ―パックをクーファに差し出した。
「あとお湯はそこのポットにです」
「ポット?」
「あれです」
 電気のそれを指差して話した。
「使い方も」
「大体わかる」
「そうですか」
「勘だがな、とにかくだ」
「ご自身のことはですか」
「自分でやる」
 こう如月に話した。
「ではな」
「コーヒーを淹れてですね」
「そちらの面子が来たなら」
 それならというのだ。
「お互いの話をしよう」
「わかりました」
 如月は真面目な声で応えた、そしてだった。
 仮面ライダー部の面々が集まってそのうえでお互いの世界のことを話した、その話を終えてだった。
 大文字は開いた足の間に組んだ両手を入れた姿勢でこう言った。
「いや、何ていいますか」
「お嬢様のことか」
「はい、強いですね」
「お嬢様は強い」
 その通りだとだ、クーファは大文字に答えた。
「お姿からは想像出来ないまでに」
「そうみたいですね、外見はまだ知らないですが」
「そのことはな」
「そちらの世界に俺達が行ってですね」
「わかることだからな」
 それ故にというのだ。
「今は割愛させてもらった」
「そういうことですね」
「それで俺達の世界のこともわかってくれたな」
「ええ、よく」
 実際にとだ、大文字は答えた。
「わかりました」
「そうした世界だ」
「スサノオが仕掛ける世界ですね」
 美羽も言ってきた、考える顔で両手はテーブルの上にある。
「クーファさんの世界も」
「そうなのか」
「人が人として必死に前を向いているとです」
「スサノオはそれを見てか」
「仕掛けます」
「ではお嬢様を見て」
「そのことは間違いないです」
 まさにというのだ。
「そのメリダ=アンジェルちゃんですね」
「お嬢様だな」
「その娘の必死の頑張りを見て」
 そうしてというのだ。
「仕掛けてきたんです」
「お嬢様をか」
「そして周りの人達も」
 メリダ、彼女のというのだ。
「そうしてきたんです、そして」
「そして?」
「クーファさんも見て」
「俺もか」
「人として頑張っているのを見て」
「俺は人間じゃない」 
 クーファは冷静な顔で否定の言葉を出した。
「その俺も見ているとはな」
「ああ、見てますよスサノオは」
 ジェイクは自分自身を否定したクーファにあっさりとした口調で答えた。それは否定の逆肯定のものだった。
「クーファさんも」
「人でないのにか」
「あいつは変わった神様で」
 だからだというのだ。
「姿形じゃなくて心を見ているんです」
「心をか」
「はい、心が人なら」
 そうであるならというのだ。 
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