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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百二十六話 夜の世界その五

「人とみなして」
「仕掛けてくるか」
「そうなんです」
「そうなのか」
「勿論俺達から見てもクーファさんは人間ですよ」
 ジェイクは笑ってクーファ自身にもこう告げた。
「どっからどう見ても」
「吸血鬼とはか」
「それが身体のことですから」
「心はか」
「違いますから」
 だからだというのだ。
「少なくとも俺達はそう考えていますから」
「それでそう言うか」
「そうです、別に人を楽しむ為に殺したりしないですね」
「俺にそんな趣味はない」
 一言での否定だった。
「一切な」
「そうですよね、人間は心でなりますから」
「姿形でなくか」
「スサノオは俺達との戦いでそのことも問うてきますし」
「俺達に対してもか」
「その考えから仕掛けるんです」
 戦い、それをというのだ。
「そうしてきますから」
「あいつの中では俺は人間か」
「紛れもなく」
 その通りだというのだ。
「人間です」
「だから俺達にも仕掛けてきたか」
「ライカンスロープですね」
「俺達はな」
 クーファは今度は一言で答えた。
「他にもそうした奴が一緒にいる」
「皆同じなんです」
「人間か」
「はい、そして」
「スサノオは人間と戦うか」
「前を向いて必死に頑張っている人を」
「成程な」
 ここまで聞いてだ、クーファも頷いた。
「そういうことか」
「それでクーファさん達にも仕掛けてきているんですよ」
「ゾディアーツを繰り出してきているか」
「あの連中のことは私達はよく知っていますから」
 ユウキが言ってきた。
「ですから」
「色々教えてくれるか」
「敵のことも」
 全てというのだ。
「そうですね」
「敵を知っているとな」
 まさにとだ、クーファはユウキに鋭い目で答えた。
「その分戦いやすい」
「そうですよね、勿論です」
「ゾディアーツのことも教えてくれるか」
「任せて下さい」
「そちらも頼む」
「力を合わせて戦っていきましょう」
 友子も言ってきた。
「私達全員で」
「そうしてだな」
「スサノオに勝ちましょう」
 こうクーファに告げた。
「そうしていきましょう」
「戦うからには勝つ」
 これがクーファの返事だった。
「例え相手が神であってもな」
「そうそう、その意気だよ」
 これまで黙っていた大杉も腕を組んだ姿勢で言ってきた。
「皆その意気でな」
「スサノオに向かってですね」
「勝つんだよ、だから君達もな」
「神が相手でもですね」
「勝っていこうな」
 こう言うのだった。
「俺は戦わないけれどな」
「そうなのですか」
「俺は顧問でな」
 仮面ライダー部、この部のというのだ。 
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