| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

仮面ライダー エターナルインフィニティ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四百二十六話 夜の世界その二

「俺はな」
「じゃあ宜しく頼むな」
「今回もな」
「そういうことでな、あと他の連中はまだなんだな」
 見れば部室にいるのは二人だけだ、それでまた言うのだった。
「仮面ライダー部は」
「そうだな、だがすぐにな」
「皆来るか」
「今先輩達には連絡した」
 大文字達にはというのだ。
「ジェイク達にもな」
「だからか」
「すぐに来る」
 他の仮面ライダー部の面々もというのだ。
「心配無用だ」
「よし、なら寝て待っているか」
 如月は歌星の言葉を聞いて笑って言った。
「そうするか」
「そこで寝るか」
「駄目か?」
「幾ら何でもそれは駄目だ」
 歌星は如月にどうかという声で返した。
「俺も賛成出来ない」
「そうか、じゃあお茶を飲んで待つか」
 それならそれでとだ、如月は明るく返した。
「そうするか」
「その方がいいな」
「そうだな、じゃあお前は何を飲むんだ?」
「紅茶がいい」
 歌星は如月に静かな声で答えた。
「それでな」
「そうか、じゃあ淹れるな」
「いい、俺が淹れる。お前はお前で自分のお茶を淹れろ」
「そうしていいか」
「自分のことは自分でするものだ」
 これが歌星の返事だった。
「だからな」
「そうか、じゃあな」
「お前はお前のお茶を飲め」
「俺は緑茶にするか」
 言いながら早速ティーパックを出す、見れば歌星もそうしている。そうして二人はそれぞれのお茶を飲むが。
 飲みはじめたところで朔田が部屋に入ってきて言ってきた。
「やはりここにいたか」
「ああ、お前もお茶を飲むか」
「自分でコーヒーを淹れる」
 お茶でないがというのだ。
「だから気を使うな」
「そうか、それで賢吾から連絡を受けたか」
「そうだが途中で面白い人に会ってだ」
「面白い人?」
「それでその人と少し急いでここに来た」
「それはあれだな」
 如月は朔田の言葉からすぐに察して述べた。
「他の世界から来た奴だな」
「すぐにわかったか」
「ああ、そろそろかって思っていたんだ」
 如月は朔田にも明るい声で応えた。
「それでここで待っていたんだ」
「相変わらず勘がいいな」
「そうだろ、それでそれは誰なんだ?」
「この人だ」
「はじめまして」
 黒い髪の毛に静かな眼差しの細面の男だった、背は高い方ですらりとしている。丈の長い服とズボンで身体を覆っているがその服の色は全て黒だ。
 その彼は部屋に入るとこう名乗った。
「クーファ=ヴァンピールです」
「あんた普通の人じゃないな」
 如月は名乗った彼を見て明るく言った。
「そうだな」
「わかりますか」
「ああ、あと俺も砕けた口調だしな」
 如月はクーファに明るい口調のままさらに言った。
「あんたも気にしないでくれ」
「砕けた口調でいいですか」
「あんたの方が年上みたいだしな」
 このこともあってというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧