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新オズのオジョ

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第一幕その二

「凄く強くて賢くてお心も立派なんだよね」
「その人もオズの国にいて」
 ナターシャも言います。
「私達もお会い出来るのね」
「そうよ、関羽さんのお屋敷は今はマンチキンとカドリングの境にあって」 
 ドロシーは五人に関羽さんのオズの国でのことをお話します。
「学問と武芸に励んで暮らしているのよ」
「そうなんですね」
「それでオズの人達に困ったことがあったら」
 その時はというのです。
「すぐに助けに来てくれるのよ」
「ヒーローなんですね」
「文字通りのね」
 まさにとです、ドロシーは神宝ににこりと笑って答えました。
「私も関羽さんに何度がお会いしたことがあるわ」
「ドロシーさんもですか」
「あの人もオズの国におられるから」
「だからですね」
「何度かお会いして」
 そしてというのです。
「冒険もね」
「一緒にですね」
「したこともあるわ」
「そうなんですね、それは素晴らしいですね」
「貴方は関羽さんがお好きね」
「はい、大好きです」
 神宝はドロシーにぱっと明るい笑顔になって答えました。
「僕達のヒーローですから」
「中国の人達にとってはね」
「そして中国から来た人達にとっても」
 今は他の国に暮らしている人達にとってもというのです。
「神様です」
「本当に神様になってるのよね」
「それも天帝様にもなっているとです」
「言われているの」
「そうしたお話もあります」
「天帝ってあれだよね」 
 トトはこの称号を聞いて言いました。
「中国の神様で一番偉い人だね」
「うん、道教の方ではね」
 そちらの宗教の神様ではとです、神宝はトトに答えました。
「他にも偉い神様がいるけれど」
「一番だね」
「だって天界の神様の皇帝だから」
 それでというのです。
「もうね」
「一番偉いんだね」
「そうだよ、それでその天帝様にね」
「関羽さんはなっているんだね」
「そう言う人もいるんだ」
「そこまで偉い神様なんだね」
「どうもオズの国の天帝様は関羽様じゃないと思ったけれど」
 それは何故かもです、神宝は言いました。
「オズの国におられるなら」
「そうね、オズの国のお空には道教の神々もおられて」
 ドロシーも言ってきます。
「そこに天帝さんがおられるけれど」
「関羽さんはオズの国の大地におられますね」
「天界にはいないわ」
「だからですね」
「そう、そのことはね」
「関羽様はオズの国では天帝様じゃない」
「別の位置におられる」
 そうしたというのです。
「神様でオズの国の住人よ」
「そうなんですね」
「神様と言うより豪傑かしらね」
「そちらになりますか」
「斉天大聖にしても」
 先程名前が出たこの神様もというのです。
「だってこの人達オズの国に暮らしているから」
「皆と一緒に」
「だから神様というよりは」
「オズの国の住人ですか」
「そう言った方がいいかも知れないわね」
「ドロシーさん達と同じですね、それじゃあ」
「ええ、オズマや私と同じで」 
 まさにというのです。 
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