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新オズのオジョ

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第一幕その三

「そうしたね」
「オズの国の住人ですか」
「そうなるわ、オズの国の市民権も持っているし」
 こちらもというのです。
「だからね」
「神様でもですね」
「むしろね」
「オズの国の住人ですね」
「そう言った方がいい人ね」
「それで斉天大聖も」
「水滸伝の豪傑の人達もね」
 この人達もというのです。
「そう言った方がよくて」
「それで、ですか」
「私達もお会いしようと思えばね」
「普通に会えますか」
「ええ、出来るわ」
 そうだというのです。
「関羽さんのところに行けばね」
「それじゃあ」
 神宝は目を輝かせて言いました。
「僕達も」
「冒険になのね」
「今から出て」
 そしてというのです。
「お会いしたいですね」
「そうね、ただね」
 ここでドロシーは神宝に残念そうに言いました。
「私は今はここにいるの」
「おじさんとおばさんのお家にですか」
「ええ、トトと一緒にね」
 一緒にというのです。
「そしてね」
「そのうえで、ですね」
「おじさんとおばさんのお家のお仕事のお手伝いをするの」
「今から西瓜を採るんだ」
「ようやく採れる様になったのよ」
 おじさんとおばさんがここで言ってきました。
「だからねドロシーも来てくれてね」
「わし等のお仕事を手伝ってくれるんだ」
「だからね」 
 それでというのです。
「私はね」
「今回は、ですか」
「冒険の旅に出られないの」
 どうしてもというのです。
「だからね」
「ドロシーさん以外の人とですね」
「行きたいなら」
 それならというのです。
「行ってね」
「そうですか」
「僕達も行きたいと思ったけれど」
「関羽さんにお会いしたいし」
「けれどドロシーさんが駄目なら」
「他の人達と、ですね」
 神宝だけでなく他の四人も言います。
「行くべきですね」
「今から行くとなると」
「そうなりますよね」
「じゃあどなたと行くか」
「それが問題ですね」
「貴方達五人だけだとね」
 それはとです、ドロシーは言いました。
「やっぱり皆子供だから」
「だからですね」
「ええ、それでね」
「他の誰かが一緒じゃないと」
「送り出せないわ」
「そうですか」
「都に帰ってオズマにお話したらいいよ」
 トトが言ってきました。
「そうしたら誰か一緒に来てくれる人がいるから」
「だからだね」
「そうしたらいいよ」
「そうだね、それじゃあね」
「それならね」
 お話を聞いたドロシーが早速でした。 
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