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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百二十五話 最高の料理その十二

「イギリス人に料理の才能は」
「うう、ですからそれは」
「だからあんたは料理は手伝うな」
 今度は駄目出しだった。
「本当に才能ねえからな」
「叡山さんのお料理もですわね」
「全部俺がやる、それで美味いもん食わせてやる」
「何気にプロポーズみたいな言葉ね」
 マリアンデールは叡山のその言葉を聞いて言った。
「傍から聞いてると」
「ああ、そんなつもりはない」
 叡山はプロポーズは否定した。
「全くな」
「そうなのね」
「オルコットの嬢ちゃんは嫌いじゃないがな」
 それでもというのだ。
「仲間として、ダチとしてだからな」
「それでなのね」
「ああ、だからな」 
 それでというのだ。
「プロポーズはな」
「しないのね」
「別嬪さんだがな」
 叡山はこのことも認めた、何気にセシリアをしっかりと見ていてそのうえで公平かつ正確に評価している。
「それはねえ」
「成程ね」
「ああ、だからちゃんと食え」
 セシリアにあらためて言った。
「ちゃんと戦って欲しいしな」
「わかりましたわ、ただ」
 セシリアは叡山から料理を受取ってからこう言った。
「叡山さんって言われてる程悪い人ではないですわね」
「そりゃどういうことだ?」
「いえ、金の亡者とかカマセとかチンピラとか外道とか」
「待て、それ誰が言った」
「通月学園の中で聞きましたが」
「学園の中の誰だ」
 叡山はコメカミをピクピクとさせてまた言った。
「許さねえ、誰がカマセだ」
「どなたか存じませんが」
「この学園の奴だな」
「そうですわ、卑怯だの卑劣だの陰湿だの」
「滅茶苦茶言われてるな」
 セングレンが聞いてもだった。
「嫌われているのか」
「そう言われることはしていました」
 寧々がセングレンにざるそばを出しつつ話した。
「買収や寮を壊しにかかりましたし」
「買収か」
「はい、審査員の人達を」
「それは確かに最低の行いだな」
 セングレンが見てもだった。
「よくスサノオにつかなかったものだ」
「商売の相手にならない奴には興味ないですから」 
 叡山はそこは断った。
「ですから」
「それでか」
「最初からあっちにつく考えはなかったです」
「それでこっちにいるか」
「俺も人間ですしね」
 真面目な顔での言葉だった。
「それならですよ」
「我々と共に戦うか」
「はい、それで勝ちますよ」
「そのことはわかった、だが買収はだ」
「二度とですね」
「しないこととだ」
「それは二度とさせませんので」
 寧々がまた言ってきた。
「安心して下さい」
「うむ、宜しく頼むぞ」
「しかしカマセというのは」 
 セシリアはまたこの言葉を出した。
「どうも」
「だからそれは言うな」
「気にしていますの」
「本当にあれこれ言われたからな」
 それでとだ、こう話してだった。 
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