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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百二十五話 最高の料理その十一

「そうですね」
「いません」
「やはりそうですね」
「むしろいたら驚く」
 アニーも言ってきた、今は女の姿だ。
「美食とは無縁の国だからな」
「俺なら美味く作れますがね」
「イギリス料理をか」
「はい、俺ならです」
 こうアニーに答える。
「それが出来ます」
「つまり日本人ならですか」
「ちゃんとお料理出来るんですね」
 マリアンナとカレンは美作の言葉をこう会社君した。
「要するに」
「そういうことですね」
「イギリス人はこの学園にいないからな」
 美作は二人にこう答えた。
「作ったことはあるが」
「だからですか」
「美作さんもそう答えられますか」
「こう答えるしかない」
 これが美作の返答だった。
「どうもな」
「そうですか」
「そこは難しいところですね」
「難しいかどうかはわからないが」
 それでもというのだ。
「事実そうだ」
「クッキーやティ-セットはいいのよ」
 シャルロット=ブリューは必死の声で話した。
「そういうのは」
「お菓子は確かに」
「いいですね」
 マリアンナもカレンもこちらはいいとした。
「ビスケットにしても」
「イギリスのものは美味しいですね」
「私もいつもティーセット食べているわ、あと朝食もいいから」
「けれどそれ以外は全く駄目」
 ももが言ってきた。
「ちなみにティーセットもももが作ると最高」
「そこでそう言うの」
「けれどその通りね」
「それはそうだけれど」
 シャルロット=ブリューはももに難しい顔で話した。
「イギリス料理だってね」
「美味しいものはある」
「そうよ、あとシェフも」
「それはない」
 叡山が横から言い切った。
「味付けがなっていない」
「はっきり言うわね」
「事実だからな」
 それで言うというのだ。
「イギリス人のシェフはなってねえ」
「うう、それはその」 
 セシリアが苦い顔で言ってきた。
「我が国には」
「あんたは確かに強いさ」
 叡山はそのセシリアに真顔で告げた。
「かなりな、けれどな」
「それでもですのね」
「あんたの料理の腕も最悪だが」
 それに加えてというのだ。
「イギリスの料理人は殆どな」
「腕が悪いのですわね」
「ああ、何であそこまでひでえんだ」
 叡山は真顔のままこうも言った。
「確か世界帝国だったな」
「世界に冠たる国ですわ」
 何気に今もというセシリアだった。
「そうですわ」
「だよな、だったらな」
 世界帝国というだけの国ならというのだ。
「食材も調味料も困らないだろ」
「ええ、何でもありますわ」
「それで美味いもん好きなだけ食えてな」
「お料理の腕もですの」
「上がるだろ、それでどうしてなんだよ」
「我が国のお料理がまずいと」
「ずっとそうなんだよ、才能ねえのかよ」
 悪意はなかった、それも全く。 
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