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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百二十五話 最高の料理その三

「わしもまた」
「調理はしないクマ?」
「それはないウサ?」
 クマとウサギが尋ねた。
「前から思っていたウサが」
「薙切さんお料理出来るクマな」
「出来るが戦闘には参加しないと言ったな」
 薙切はクマとウサギにも答えた。
「だからだ、我々にとっては調理は戦闘と同じ」
「戦わないだからクマか」
「調理はしないウサか」
「そういうことだ、わしの料理は決戦が終わった時に振舞おう」
 まさにその時にというのだ。
「腕によりをかけてな」
「どういった料理が出るか楽しみですが」
 それでもとだ、アイは薙切に言った。
「それは、ですか」
「勝利の時だ、そしてだ」
「私達の勝利はですね」
「これから掴み取るもの!行け若き猛者達よ!」
 激も飛んだ、そうしてだった。
 戦士達は死闘に入った、忽ちのうちにグリードの大群と激突した。
 力と力がぶつかり合い戦場は燃え上がった、その中で。
 戦士達は怪人達を次々と倒す、そして疲れると料理を食べるが。
 古城は緋沙子の及第粥を食べて言った。
「美味いだけじゃないな」
「体力が回復していきますね」
「ああ、食ってみて実感するぜ」
 中華風のスプーンを使って食べつつ緋沙子に応える。
「流石薬膳料理の第一人者だな」
「これからの戦いは長くなるという」
 緋沙子は雪菜に及第粥を差し出しつつ古城に答える。
「それならだ」
「こうしたもの食ってから」
「体力を養いつつだ」
 そのうえでというのだ。
「戦うことだ」
「そうさせてもらうな」
「うむ、共に戦おう」
 緋沙子はここで微笑んだ。
「姫柊さんも」
「私もですね」
「そうだ、これからな」
「それでは」
「それでだが」
 緋沙子は基樹にも及第粥を差し出して彼にはこう言った。
「君の懸念だが」
「俺の?」
「何でも髪の毛のことを気にしていると聞いたが」
 真顔での言葉だった。
「それもよかったらだが」
「いや、俺大丈夫だから」
 基樹は緋沙子に必死の顔で答えた。
「本当にな」
「そうなのか」
「ああ、心配無用だよ」
「それならいいが」
「いや、この髪の毛と生え際は」
 ここで言ってきたのはリップルだった。
「かなりな」
「危ないっていうのかよ」
「そう見えたが」
「よりによってリップルに言うなんてな」
「駄目か」
「お前が言うと洒落になってないだろ」
 それこそというのだ。
「流石に」
「僕も今の言葉は」
「俺もだ」
 一輝とセッケも言う。
「賛成出来ない」
「せめて僕達にだけは」
「この人は禿げないと思ってくれ」
 清音もリップルに言う。 
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