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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百二十二話 神と戦う者達その二

「だからね」
「俺だってそうですよ、料理以外だといつも変人扱いですから」 
「実際にそうでしょ」
 えりなは幸平を横から見つつ述べた。
「幸平君は」
「やっぱりそうか」
「そこで言われても落ち着いているところがよ」
 尚更というのだ。
「君は変わり過ぎよ」
「これ位変わってるのがいいんだよ」
 竜胆は笑って言った。
「あたしだってこの通りだしな」
「安心しろ、普通だ」
 アンクは笑って言う幸平達にこう述べた。
「別に化けものの心は持っていないな」
「化けものって言われたことはないですね」
「あたしにしてもね」
「ならいい、個性はそれぞれだ」
 実に冷静な目での言葉だった。
「それならな」
「別にいいですか」
「多少以上変わっていても心が人間ならいい」
 それでというのだ。
「俺もグリードだしな」
「えっ、グリードといいますと」
 司はそう聞いてビクッ、となって述べた。
「俺達に攻撃を仕掛けて来るってスサノオが言ってた」
「そのグリードだ」
 アンクはその司に答えた。
「だが、だ」
「俺達と一緒にですか」
「戦う、あと飯も食う」
「じゃあ俺の料理も」
「食う」
 当然という返事だった。
「そちらもな」
「そうですか」
「そうだ、そして戦う」
 スサノオ、彼とというのだ。
「身体はグリードだがな」
「それでもですか」
「人間だ、心はな」
 だからこそというのだ。
「俺はスサノオと戦う」
「そうですか」
「だから安心しろ」
 こう司に言うのだった。
「いいな」
「そうですか」
「だからここにいる」
 こうも言うのだった。
「それでも納得しないなら何時でも背中から切れ」
「背中からですか」
「そうしてもいい」
「言っておくけれどあたし達はそんなことはしないよ」
 竜胆はアンクに笑って返した。
「絶対にね」
「正面からか」
「いや、刃物は人を切る為にはないだろ」
「料理を作る為か」
「その為にあるものだからね」
 だからだというのだ。
「そうしたことはね」
「しないか」
「そうさ」
 こう言うのだった。
「あたし達はね」
「そう言うか」
「ああ、というかあんたこれまでずっと戦ってるね」
 スサノオと、とだ、竜胆はアンクに問うた。
「そうだね」
「そのことはな」
「最初から今までそうしているね」
「安心しろ、アンクは仲間だ」
 火野も言ってきた。
「それは俺が保証する」
「ライダーの人もそう言うね」
「ああ、ずっと一緒に戦ってきたんだ」
「それならだよ」 
 竜胆は火野の言葉も聞いて笑顔で話した。
「本当にね」
「信じてくれるか」
「そうさせてもらうよ」
 こう言ってだ、そのうえで。
 竜胆も一行を寮のロビーに案内した、するとそこには何人かの少年少女がいた、彼等はそれぞれ名乗った。 
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