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星河の覇皇

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第七十五部第五章 宣戦布告その三十一

「元帥にですか」
「そう考えています」
「義勇軍元帥は二人になりますね」
「そうなります、そしてこれからは義勇軍は」
「サハラからの難民からだけでなくですね」
「難民がいなくなりますので」
 将兵の供給元だった彼等がだ、このことは実はサハラの統一を想定していなかった連合軍の殆どの者がまさかという事態である。
「それで、です」
「そう変えていきますね」
「これからの義勇軍は」
「そうなりますね」
「そうです、サハラ市民やマウリア市民からも募集します」
 その将兵達をというのだ。
「そしてです」
「外国人部隊でもあり」
「これからも連合軍の盾であり剣である」
「そうして戦ってもらうのですね」
「そうなるのですね」
「訓練も厳しくなります」
 規律は言うまでもなくだ。
「それは変わりません、サハラからは特にです」
「将兵が欲しい」
「そうなのですね」
「そう考えています」
 こう言うのだった。
「やはり戦乱の地であったので」
「戦争もですね」
「よく知っている」
「だからですね」
「彼等の将兵が欲しいです、しかし」
 ここでこうも話した八条だった。
「あくまでこれは理想であり志願者はです」
「エウロパ出身者以外は受け入れる」
「そうされるのですね」
「義勇軍については」
「その様に」
「します、それとです」
 さらに話す八条だった。
「義勇軍は基本国境警備を受け持ちますが」
「それでもですね」
「他の地域にも向ける」
「そうもしていきますね」
「サハラとの国境にもです」
 彼等のところにもというのだ、今統一の為の最後の戦いがはじまった。
「置くことを考えています」
「サハラとの関係が緊張すれば」
「その時はですね」
「彼等を置いて」
「有事に備えますか」
「そう考えています、統一したサハラがどういう国になるか」
 それはというと。
「おそらく平和的な国になるでしょうが」
「長い戦乱が終わり」
「平和を求めていたので」
「それで、ですか」
「はい、若しもです」
 サハラがというのだ、統一した。
「彼等が連合と対立して軍事行動も考えられる事態になれば」
「義勇軍を国境に置いてですね」
「そうして牽制して」
「軽挙妄動をさせない」
「そうされますね」
「だからこそ国境を固めていますが」
 今の時点でだ、サハラだけでなくマウリアとの国境にも堅固な防衛ラインを敷いて備えているのだ。勿論かなり数のの防衛の為の艦隊も置いている。それぞれ一個軍程の。
「しかしです」
「それ以上の状況になれば」
「本当にサハラが攻撃してきそうなら」
「そうした状況になれば」
「義勇軍もです」
 その彼等もというのだ。
「置いてです」
「そうしてですね」
「備えてですね」
「攻めさせない」
「強力な抑止力にするのですね」
「そう考えています、強力な障壁と戦力を前にすれば」
 それを相手に見せればというのだ。 
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