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八条学園騒動記

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第五百八十二話 変更された朝食その六

「マウリアじゃ神様の生きものだし」
「どうしてもね」
「食べないわね」
「カレーにも入ってないね」
「若しカレーを食べたら」
 その時はというのだ。
「ヒンズー教徒じゃないわね」
「うん、それでセーラはヒンズー教徒だから」
「ビーフカレーはないわね」
「実際セーラ牛肉食べないし」
 生まれてから食べたことはない。
「それでもう他のカレーになって」
「そのカレーがね」
「今はチキンカレーね」
「そうなるね」
「野菜カレーもよく食べるんだったね」
 ベンも言う。
「マウリアって」
「そうそう、菜食主義の人も多いし」
 とはいってもヴィーガンではない。
「それでね」
「野菜カレーもだね」
「よく食べるんだよね」
「そうそう」
 マルティはベンに応えた。
「マウリアは」
「野菜カレーもいいよね」
「僕茹で卵のカレーも好きだよ」
 マルコも言ってきた。
「それをお肉みたいに入れた」
「そうしたカレーもあるね」
「あれもいいよね」
「うん、美味しいよね」
「あとカツカレーもね」
 マルコはこのカレーも話に出した。
「いいよね」
「あれ滅茶苦茶美味しいよね」
「和食の中でもかなりいいんじゃないかな」
「そうだよね」
「あのカレーは完全に日本のものだよな」
 フックもカツカレーについて述べた。
「そうだったな」
「そうそう、洋食という名前のね」
「日本料理でな」 
 それでというのだ。
「日本で生まれたな」
「カレーもカツも起源は違うよ」
 日本発祥ではないというのだ。
「洋食は日本料理でも」
「それでもだったな」
「カレーはイギリスから入って」
 インドからイギリスに伝わりそして日本に入ったのだ。元々はイギリス海軍の水兵達がパンをカレールーに浸して食べていたものをパンをご飯に代えたものだ。
「カツはまあね」
「何処でもあったな」
「欧州ならね」
「そうだったな」
「まあフランスかな」
 日本のカツレツのはじまりはというのだ。
「そうかな」
「あの国からか」
「エウロパでも特に尊大な国だね」
 マルコはこうも言った。
「フランスって」
「そうだな、イギリスも大概だが」
「もうフランスはね」
「腹が立つ位に尊大だな」
「そのフランスから伝わって」
 カツレツ、これはというのだ。
「そしてな」
「日本でそのカレーとカツが一つになって」
「カツカレーになったな」
「そうだったんだよね」
「よくそんなの一つにしたな」
「何か千葉茂っていうプロ野球選手が洋食好きで」
 巨人のセカンドで猛牛という仇名だった、背番号は三でこれがあの長嶋茂雄に受け継がれ永久欠番になった。 
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