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八条学園騒動記

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第五百八十二話 変更された朝食その四

「まさに」
「それはそうだな」
 フックも否定しなかった。
「実際にな」
「うん、それでだね」
「二日酔いをそれで殺してな」
「やっていくんだね」
「それがロシア的酒への対策らしいな」
「サウナはいいけれど迎え酒はね」
「どうにもだな」
「僕としてはどうかってなるよ、というかロシア人が二日酔いになる量って」
 どうかとだ、マルティはこのことについてはわからないといった顔で首を傾げさせてそのうえで言った。
「どれ位かな」
「そこは人それぞれだろうな」
「やっぱりそうだね」
「けれど他の国の平均よりもな」
「ずっと高いね」
「そうだろうな」 
 フックはマルティに話した。
「酒の国って言われているだけにな」
「それも凄い言葉だね」
「ああ、しかし今はな」 
「アンネットは平気で」
「それでな」
 そのうえでというのだ。
「カレーもな」
「食べるんだね」
「今からな」
「そうなんだね」
「ちなみにアンネットカレー好きだからな」
 そうだというのだ。
「好物らしいぞ」
「ロシアでもカレー食べるんだね」
「今はな」
 そうなったのだ、食文化というものも時代によって変わり連合ではカレーはどの国でも食べられる様になっているのだ。
「普通にな」
「連合のカレーだね」
「ああ、それだよ」
「マウリアのカリーじゃなくて」
「連合のカレーだよ」
 そちらだというのだ。
「やっぱりな」
「そこは当然だね」
「連合のカレーはね」
「ああ、日本のカレーが元のな」
「ああしたカレーだね」
「タイのカレーも有名だけれどね」
 マルコが言ってきた。
「グリーンカレーとかね」
「ああしたカレーだな」
「うん、連合でよく食べられてるよね」
「実際にな」
 フックも否定しなかった。
「美味いだろ」
「あちらのカレーもね」
「けれど連合のカレーでオーソドックスは」
 それはというと。
「やっぱりな」
「日本風のね」
「あのカレーだな」
 茶色のルーの中に野菜や肉が入っただ。
「それだな」
「そうだね」
「あれは実際に美味いしな」
「だから日本から広まってな」
「連合全体に定着したね」
「日本料理の一つとしてな」
 ただし日本人はこの時代でもマウリア料理だと思っている。
「そうなったね」
「ああ、じゃあな」
「今からだね」
「そのチキンカレー食おうな」
「そうしようね」
 こう話してだった、二年S1組の面々は朝にカレーを食べた、マルティはそのカレーを一口食べると。 
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