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星河の覇皇

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第七十五部第五章 宣戦布告その二十六

「それでだ」
「戦争とは違う」
「また、ですね」
「そしてそれにどう対するか」
「それも大事ですね」
「そうだ、だから災害もだ」
 それもというのだ。
「アッラーの思し召しとしてだ」
「そしてですね」
「そのうえで、ですね」
「閣下もですね」
「対されますね」
「そのつもりだ、戦争にも災害にもだ」
 その両方にというのだ。
「私は勝つ、では君達はだ」
「お任せ下さい」
「これよりサマルカンドに戻ります」
「閣下が決裁された書類を手に」
「そうします」
「そのうえで」
「そうだ、頼む」
 まさにというのだった。
「サマルカンドで首相を助けてな」
「政務を行っていきます」
「閣下が勝利を収められる時まで」
「その時までは」
「勝利を収めたならばサマルカンドは副都となる」
 その時はというのだ。
「サハラ北方の中心地となる」
「そしてですね」
「サハラの帝都はバグダートですね」
「あの星系になりますね」
「そうなりますね」
「そうだ、サハラの帝都はバグダートだ」
 オムダーマンが新たに首都に定めたその星系だというのだ。
「あの星系しかない」
「サハラの帝都は」
「統一したサハラには」
「サハラの中心にあり交通の便が極めてよくだ」
 そしてというのだ。
「星系の規模も大きい」
「豊かで大きな星が幾つもありますし」
「農業も工業も栄えますね」
「周辺にもよい星系が多いです」
「だからですね」
「そうだ、あの星系こそがだ」
 バグダート星系こそがというのだ。
「サハラの帝都に相応しい、だから統一すればな」
「遷都ですね」
「統一と同時に」
「そしてバグダート星系からですね」
「サハラ全土を統治するのですね」
「サハラは中央集権国家となる」
 だからこそというのだ。
「サハラの中央にあり豊かなあの星系こそな」
「帝都に相応しいですね」
「まさに」
「あそこ以外にはない」
 むしろという言葉だった。
「考えられる限りな」
「では」
「統一したならば」
「すぐにですね」
「バグダートに首都機能を移転し」
「そうしてですね」
「そのうえで」
 文官達もシャイターンに言うのだった。
「即位もですね」
「皇帝へのそれも行う」
「そうしてですね」
「サハラ全体の統治をおこなわれますね」
「あの星系から」
「そうする、サマルカンドではだ」
 ティムールの首都であるこの星系では、というのだ。
「やはりな」
「その統治に限界がありますね」
「あの星系では」
「どうしても」
「あの星系では北にあり過ぎる」 
 サハラ全体から見ればというのだ。 
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