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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百二十一話 食戟の世界その十

「仮面ライダーね」
「うわ、何かどの人も凄そうだな」
 少女の隣にいる前が金後ろが黒の尖った髪の毛の赤紫の目の小柄な少年が言って来た、二人共遠月学園の制服姿だ。
「やたらでかい人もいるしな」
「今度はお前等が出て来たか」
 叡山は二人を見て言った。
「そうか」
「出て来て悪いかしら」
 少女は叡山に冷静な声で応えた。
「少し気になって来ただけよ」
「一色をか?」
「ち、違うわよっ」
 少女は叡山の今の言葉にこれまでの冷静さをかなぐり捨てて慌てた感じの顔になってそのことを否定した。
「私はただ、どうなったかと思ってね」
「いや、一色が出てだったんだよ」
 横から小柄な少年が言ってきた、両手は自分の頭の後ろにある。
「すぐにそわそわしだして俺に行って来るって言ってさ」
「総帥お一人だけにしておけないでしょ」
「あの、私がいつも傍にいますが」
「貴女は黙っていてっ」
 緋沙子の突っ込みにも必死の顔で返す。
「いいわね」
「そ、そうですか」
「そうよ、確かに貴女がいたら大丈夫だけれど」 
 それでもと言うのだった。
「やっぱり総帥お一人だとね」
「ももはただお散歩で出てたけれど」
 ここでももがこう言った。
「これは明らかに違う」
「ちなみに俺達は幸平が遅くなると思ったからね」
 イサミはタクミを見て話した。
「兄ちゃんが遅くなったらって言ってだね」
「そうだ、こいつは行動が滅茶苦茶だ」
 タクミは隠さず言った。
「だから遅くなると思って待っていた」
「あれっ、俺のこと心配だったのかよ」
「そうだ」
「別に心配しなくていいけれどな」
「お前位何するかわからない奴はいないからだ」
 タクミはあくまで真正面から言い切る。
「それで来た」
「兄ちゃん心配性だからね」
 イサミも嘘を言わない。
「それでだね」
「全く、早く帰ってきて何よりだ」
「いや、まさかこんなに早いなんてな」
「お陰でほっとしたわ」
 少女は今度は微笑んで言った、笑顔は実にいいものである。
「すぐに帰ってきて」
「二人共名乗る」
 ももはここで少女と少年に言った。
「ライダーの人達に」
「はい、紀ノ国寧々です」
「久我照紀です」
 二人はそれぞれ名乗った。
「中華、特に四川です」
「蕎麦を得意としています」
「北条美代子、あたしも中華だよ」
「貞塚ナオ、ゲテモノとか匂いの強いお料理が専門」
 ここでまた二人出て来た。紫の短い髪の毛に紫の瞳、気の強そうな整った顔立ちの見事なスタイルの長身の少女とかなり長い黒髪に赤い瞳のやや小柄な少女だ。紫の少女のスカートは短いが黒髪の少女のそれは膝まである。
「宜しくお願いするわ」
「あたし達もちょっと観に来たんだ」
 美代子がこのことを明るく話した。
「あたしは田所が心配になってね」
「私は緋沙子様が」
「へえ、二人共人気あるんだな」
 幸平は二人の言葉を聞いて明るく言った。
「心配になって来てくれるなんてな」
「アルディーニの兄貴とは違った意味でね」
「私はただ純粋にお慕いして」
「?何故か悪寒が」
「ちょっと緋沙子大丈夫?」
 えりなはナオの視線にゾクッ、ときた緋沙子を気遣った。 
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