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星河の覇皇

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第七十五部第五章 宣戦布告その十九

「何としてもな」
「若しまた分かれれば」
「戦乱が戻る」
「そうなってしまいますね」
「連合とは違う」
 千年の平和の中で発展してきたこの国はというのだ、確かに国内に様々な勢力があり海賊に悩まされてきたがだ。
「あの国は安全、平和は普通だな」
「確かに海賊に悩まされてきましたが」
「その総数すら我々には及びません」
「組織の数も人数も」
「実際のところは」
「サハラの海賊は時としては一つの勢力にさえなっていた」
 国家ですら脅威に思えるまでのだ。
「装備も強力だったしな」
「民衆を支配しらしていた者達もいました」
「搾取ばかりしていましたが政府の様にさえなっていました」
「それだけ強力な存在になっていた海賊もありました」
「犯罪組織で済まずに」
「そう思うとだ」
 それこそというのだ。
「連合が海賊に悩まされてきていてもな」
「そこまで深刻ではなかったですね」
「サハラ程は」
「我々から見ましても」
「犯罪程度でしたね」
「犯罪組織程度だ」 
 それ止まりで政府等の大きな勢力までは至っていなかたっというのだ、そしてそれは事実であった。
「海賊が星系すら占領して国家を称することはなかった」
「そこまでではなかったでした」
「無秩序では」
「そう考えますと」
「連合はやはり平和ですね」
「全く以てな」
 サハラから見るとだ。
「そしてもう二度とだ」
「我々はそうはならない」
「統一されたら平和を維持する」
「そうしていきますね」
「絶対に」
「そうしていく」 
 また言うのだった。
「絶対にな、だからな」
「統一したならですね」
「そうしていきましょう」
「必ず」
「その統一を」
「是非な、ではだ」
 さらに話すアッディーンだった。
「そうなる為の政治も用意してあるしな」
「今はですね」
「戦いそして勝つ」
「そうしていくべきですね」
「統一ですね」
「そうだ、統一はだ」
 それはというと。
「その為に戦おう、ではな」
「はい、軍議はですね」
「もう時間ですし」
「お昼になりましたので」
「食事の時間ですね」
「諸君も食べるのだ」
 その食事をというのだ。
「いいな、全将兵がだ」
「これよりですね」
「食事ですね」
「それを口にし」
「そうしてですね」
「英気を養うのですね」
「食べるして、飲まずしてだ」 
 この二つを忘れてはというのだ。
「戦うことなぞ出来はしない」
「その通りですね」
「人は食べずして何も出来ません」
「そして飲むことをしなくては」
「だからですね」
「これより」
「食事だ」 
 そして食べて飲めというのだ。 
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