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星河の覇皇

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第七十五部第五章 宣戦布告その十一

「何度も言うがシャイターン主席だ」
「あの御仁だからですね」
「必ず態勢を立て直し」
「再び防衛ラインを構築する」
「そうしてきますね」
「そのうえで戦いを戻そうとする」
 オムダーマンに傾いているであろうそれをというのだ。
「しかしその前にだ」
「サマルカンドを目指し」
「あの星系を陥落させるか迫り」
「ティムールの敗北を決定的なものにする」
「そうされますか」
「絶対の勝利の状況にするのだ」
 オムダーマンのそれにというのだ。
「あの艦を使えばそこからな」
「それを機会として」
「まさにですね」
「戦争自体を決めますね」
「そうしていくのだ、あの艦があればこそだ」
 まさにというのだ。
「この戦争も終わらせられる」
「それではですね」
「使ったならば一気に決める」
「戦争自体を」
「その計画で行きますね」
「あの兵器で戦いの流れを掴み」
 そうしてというのだ。
「後はだ」
「電撃戦の様にですね」
「敵が崩れたところに高機動力による総攻撃を仕掛け」
「そのうえでサマルカンドまで進み」
「そうしてですね」
「勝利を手にしますね」
「そうする、だが最初から使うとな」
 シャイターンとの最初の戦闘でというのだ。
「よくはない」
「最初はですね」
「最初からあの艦を使うとですね」
「流れも掴めない」
「そうだというのですね」
「そうだ、初戦は双方共緊張しているしな」 
 その極みにあるからだというのだ。
「下手に動かしてもだ」
「こちらがしくじり」
「相手も警戒をしている」
「奇襲に対しても」
「隙がない」
 対するティムールにもというのだ。
「だからだ」
「初戦ではですね」
「あの艦は使わない」
「とりあえずはですね」
「それでは隙を見て」
「そのうえで、ですね」
「仕掛ける」
 まさにその時にというのだ。
「だから初戦はおそらく使わない」
「会戦を経ていくうちに」
「ティムール側の一瞬の隙を見て」
「そうして仕掛け」
「シャイターン主席を破った後は」
「全軍で、ですね」
「破ったと同時にだ」
 まさにその瞬間にというのだ。
「国境に布陣している全戦力を以てだ」
「そのうえで、ですね」
「攻勢を仕掛け」
「そうして国境の敵防衛ラインを突破し」
「敵軍にも打撃を与えますね」
「そのうえでだ」
 国境の敵軍を散々に打ち破ってというのだ。
「後はだ」
「先程申し上げた様に電撃的にですね」
「高機動力を利用し」
「そして優勢な数と火力も使い」
「そのうえで、ですね」
「補給は進軍しつつ進める」
 軍を動かすうえで最も重要なそれはというのだ。 
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