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星河の覇皇

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第七十五部第四章 慧眼その三十五

「無論彼等のことも気付かれない様にする」
「そうした優秀な者もですね」
「選んでおくことですね」
「そしてそのうえで」
「彼等には末永くですね」
「ダブルスパイはいざとなれば切り捨てるが」
 そうするがというのだ。
「だがだ」
「それでもですね」
「スパイは使い捨てにしても」
「即座にではない」
「そして粗悪品でも駄目ですね」
「優秀な者を長く使う」 
 そうすべきだというのだ。
「それが私の考えだ」
「そういうことですね」
「だからこそですね」
「それではですね」
「連合から情報を入れていく」
「そしてそのうえで、ですね」
「我々の力としていきましょう」
 同志達も言う、そしてだった。
 その話の中でだ、ジャバルはその目を鋭くさせてだった。その同志達に対してこうしたことも言った。
「連合の情報も必要だが」
「それと共にですね」
「マウリアの中もですね」
「知っておく」
「そうしていきますね」
「そうだ、情報はだ」
 マウリア国内のそれもというのだ。
「重要だからな」
「はい、それではです」
「そちらの情報も集めていきましょう」
「これからも」
「そうしていきましょう」
「我々を快く思っていない者も多い」
 つまりアウトカーストの者達をだ。
「そうした者達についてはだ。
「情報を集めますが」
「そこに弱みがあれば」
「そこを衝く」
「そうしていきますね」
「賄賂を送ればそれでよしならだ」
 それで相手を抑えられればというのだ。
「そしてどうしてもというのならだ」
「医者ですね」
「それを送る」
「そうした事態にしていきますね」
「そうだ、我々にはそちらもある」
 そういった武器もというのだ。
「ならばだ」
「それを使い」
「そしてそのうえで」
「次の輪廻に行ってもらう」
「そうしますね」
「必要ならな、あくまでいざとなればだが」檀黎斗
 それでもというのだ。
「そうしていくぞ」
「その用意はしています」
「常にです」
「そして何かあれば」
「その時は」
「何時でもだ」
 医者を送る様にしておくというのだ、尚これはソ連であった隠語でその意味もまたよく知られている。
「送る様にな」
「わかりました」
 同志達はすぐに答えた、そしてだった。
 ジャバルに対してだ、あらためて言った。
「その時になれば」
「それぞれの相手にですね」
「最も効果的な手段を用いる」
「そうしますね」
「そういうことだ、賄賂で済めばいい」
 工作ではこれがベストだとだ、ジャバルは言った。 
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