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ドリトル先生の野球

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第九幕その一

                第九幕  ドラフトの日
 遂にドラフトの日になりました、動物の皆は先生に朝から言いました。
「今日だね」
「今日ドラフトの日だよね」
「今日あの人がどうなるか」
「それが決まるね」
「そうなるよ、だからね」
 先生は皆に朝ご飯を食べつつ応えました。
「僕もどうなるかね」
「気になってるよね」
「気になって仕方ないわね」
「そうだよね」
「凄くね」 
 こう皆に答えます。
「このドラフトはその選手の人生を決めるだけじゃないからね」
「チームの戦力もことだしね」
「凄く大事だよね」
「いい選手を獲得出来るかどうか」
「それの分かれ目だから」
「凄く大事だよ、ドラフトで失敗すると」
 その場合はといいますと。
「後々影響が出るからね」
「そうだよね」
「今の巨人なんかそうだしね」
「毎年ドラフトで失敗してるし」
「指名した人に入団拒否されることもあるし」
「特に下位指名の人にね」
「巨人はフリーエージェントでの補強をはじめてから選手の育成を止めたね」
 先生はこのことを指摘しました。
「そうだね」
「そうそう、一位や二位の人は育てるけれど」
「下位の人はね」
「本当に育てないから」
「今はフリーエージェントでも選手来なくなってるけれど」
「お金もなくなってるし」
「それでいてずっと育成をしなかったから完全に忘れているんだ」
 選手の育成の仕方をです。
「だからだよ」
「あの有様なんだね」
「いい選手も入ってこないし」
「しかも育成が出来ていない」
「万年最下位のチームになっているんだ」
「そうなんだ、ああなったらね」
 今の巨人みたいな事態に陥ればというのです。
「どうしようもないよ」
「全くだね」
「ああなったらね」
「万年最下位間違いなしだね」
「そうなるからね」
 だからだというのです。
「ドラフトは大事だよ」
「まんべんなくいい選手を獲得する」
「チームの戦略に沿って」
「それが大事だね」
「何といっても」
「そうなんだ、ただね」
 こうも言う先生でした。
「逆に言えばね」
「逆?」
「逆っていうと」
「いい選手を獲得して」
「的確な育成が出来れば」
「チームの戦力を段違いに上げるよ、一回のドラフトでいい選手を三人獲得出来ればチームの戦力は飛躍的に上がるとも言われているしね」
 先生はこの言葉も出しました。
「ドラフトは重要だよ」
「三人なんだ」
「三人優秀な選手を獲得出来れば」
「それでチームの戦力は段違いに上がるんだ」
「これは阪急ブレーブスのことでね」
 このチームのことだというのです、かつて存在した。 
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