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ドリトル先生の野球

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第一幕その五

「そうよね」
「今年確かに阪神は強かったね」
「相変わらずの投手陣だったし」
「打線もここぞって時に打ってくれたし」
「だから勝ったけれど」
「来年はどうか」
「わからないのよね」
 皆も思うことでした、そしてです。
 先生と一緒にデイリーを読みますと本当に阪神タイガースというチームに対しての愛情で満ち満ちています。
 それで皆今度はこんなことを言いました。
「読んでいて癒されるね」
「これ以上はない位に」
「本当にいいわね」
「この新聞読んでると落ち着くわ」
「どんな時でも元気になれるね」
「阪神ファンの人は特にね」
「元気になれる新聞ね」
 皆も実感することでした。
「これだったらね」
「ずっと読めるね」
「阪神ファンでなくても読めるわ」
「ここまで愛情を感じる新聞なんて他にないから」
「悪意なんてないから」
「そう、悪意を読むと」
 先生はこの感情については暗いお顔でお話しました。
「どうしても嫌な気持ちになるね」
「見てもね」
「悪意が出ている人のお顔って醜いしね」
「あんな醜いものないし」
「捏造とか悪意以外の何物でもないし」
「そういうのを平気で出す新聞よりはね」
「デイリーはどれだけ素晴らしいか」
 先生は心から言いました。
「そうだね」
「全くだよ」
「まさに先生の言う通り」
「本当に悪意ばかりの新聞やテレビなんて願い下げだよ」
「捏造とか偏向とか」
「デイリーにあるものは愛情だよ」
 こちらだというのです。 
「まさにね」
「だよね」
「じゃあ読んでいいね」
「心がよくなるから」
「それじゃあ僕達もね」
「読んでいこうね」
「うん、しかし阪神は」
 先生は今度はこのチームのお話をしました。
「毎年投手陣がいいね」
「そうそう、阪神ってね」
「ダイナマイト打線っていうけれど」
「実は投手陣のチームで」
「毎年チーム防御率がいいよね」
「いつも十二球団一だね」
 そこまでいいとです、皆も言います。
「こと投手陣はね」
「毎年いいんだよね」
「先発、中継ぎ、抑えがちゃんと揃ってて」
「打たれることは少ないね」
「弱い時の阪神の負け試合なんかは」
 そのゲームはといいますと。
「一対〇、二対一、三対一、三対二とかの点数が多いんだ」
「折角ピッチャーが抑えるのに」
「打線が打たなくて」
「それで負けてたのね」
「弱い時は」
「そうだったのね」
「それでもその負ける姿もね」
 阪神のそれもというのです。
「華があったけれどね」
「そうなんだ」
「それじゃあね」
「ここはね」
「やっぱりね」
「それでいくね、しかし」
 こうも言う先生でした。 
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