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星河の覇皇

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第七十五部第一章 最後の戦いのはじまりその四十四

「ビールは四リットルは普通に」
「かなりの量かと」
 福山から見てだ。
「どうしても
「そうですか」
「はい、しかし」
「それでもですか」
「ぎりぎりです」
 福山の言葉は限ったものだった。
「それ位にされて下さい」
「一升ですね」
「それ以上は駄目です」
 許さないというのだ。
「どうしても」
「そうですか」
「何度も申し上げますが」
「お酒はですね」
「過ぎると毒です」
 それになるというのだ。
「ですから限度以上はです」
「飲まないで、ですね」
「節制されて下さい」
「特に今はですか」
「ご多忙ならば」
 余計にというのだ。
「お気をつけを」
「そうですか、激務と深酒はですね」
「鉋になります」
 大工道具の話も出た、この時代でも使われていることは使われている。特に日本の古風の建築の時はだ。
「それも二枚歯です」
「つまり余計にですね」
「どちらも身体によくないですが」
「それが二重になりますと」
 つまり重なると、というのだ。
「悪いです」
「だから余計にですね」
「ご多忙の時はストレスも溜まるでしょうが」
「それでもですね」
「そうした時こそです」
「お酒には気をつける」
「はい、ストレスはお酒よりもです」
 過ぎたそれよりもというのだ。
「旦那様はスポーツもされますので」
「そちらで、ですね」
「ストレスを解消されて下さい、お風呂でもです」
 そちらでもというのだ。
「よいので」
「何はともあれですね」
「ストレスはお酒に逃げないで下さい」
 激務でのそれはというのだ。
「どうしても」
「それは余計にですね」
「お身体に悪いです」
 だからだというのだ。
「寿命にも関わります」
「命も縮めますね」
「このことは旦那様もご存知ですね」
「古来より深酒で命を縮めた方は多いです」
 八条もよく知っていることだ、古来より酒でその命を縮めた者は歴史上においても実に多い。
「少し挙げても何人も出る位」
「そうです、旦那様は間違ってもです」
「その中に入ってはならない」
「それは私が許しません」
 絶対という返事だった。
「お酒のこと、そして」
「健康のことはですね」
「全てです」
 まさにというのだ。
「旦那様には長く健康でいてもらい」
「そして長くですね」
「今の人生を楽しんでもらいます」
「仕事も含めて」
「はい」
 どの通りだというのだ。 
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