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ドリトル先生の競馬

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第二幕その四

「そちらをしっかりと書いて」
「それからだね」
「乗馬部を見に行かせてもらうよ」
「そういうことだね」
「今の論文はアマゾンの蛇についてだけれど」
「アマゾンのなんだ」
「あちらの生態系は凄いからね」
 それでというのです。
「蛇もかなりだからね」  
「アナコンダとかだね」
「そちらを書いているけれど」
「もうすぐ終わりなんだ」
「今日中に終わるよ」
「そうなんだね、先生相変わらず論文書いているね」
「論文を書くのが学者だよ」
 これが先生の返事でした。
「研究をしてね」
「学んでそうしてだね」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
「論文を書くものだから」
「それでだね」
「僕はいつも書いているんだ」
 論文、それをというのです。
「そうしているんだ」
「それもあらゆる分野の学問でだね」
「そうだよ、そしてアナコンダとかね」
「アマゾンの蛇にだね」
「書いているけれど」
「アマゾンって蛇も多いんだね」
「物凄くね」
 実際にというのです。
「サンゴヘビなんて蛇もいるし」
「サンゴヘビっていうと」
「外見は奇麗だけれど」 
 それでもというのです。
「猛毒を持っているんだ」
「そうだったね」
「アマゾンは毒蛇もいてね」
「サンゴヘビはその中でもだね」
「とりわけ毒が強いんだ」
「それで注意が必要だね」
「うん、出会った時は」
 先生は王子に真剣なお顔でお話します。
「要注意だよ」
「噛まれたら大変だね」
「本当にね」
「そうだね、まあ日本ではね」
 どうかとです、王子は落ち着いた声で言いました。
「サンゴヘビはいないしね」
「蝮はいてもね」
「そこまで強い毒じゃないからね」
「そうだね、ただ僕蛇だから」
 このことは紛れもない事実でというのです。
「噛まれたらね」
「下手したら死ぬね」
「沖縄のハブはもっと毒が強いよ」
「ハブだね」
「沖縄に行った時もお話したね」
「そうそう、毒が蝮より強くて」
 王子は先生のお話にすぐに応えました。
「要注意なんだよね」
「沖縄では実際にかなり警戒されているね」
「ハブの対策にも熱心だね」
「沖縄は暑いから」
 気候のことからもお話しました。
「蛇が棲息するには最適で」
「ハブも多いんだね」
「だから本当にね」
「ハブに噛まれる人が多いんだね」
「昔からね、だからハブの対策にね」
「熱心なんだ」
「そうだよ、王子の国でもだね」
 今度は王子にも尋ねるのでした。
「王子の国も毒蛇が多いね」
「ボアもいるしね」
 この種類の蛇もというのです。 
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