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ドリトル先生の競馬

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第二幕その五

「大きな蛇もね」
「アフリカも蛇が多いからね」
「だから注意しているよ」
「そのうえで対策を考えている」
「そうしているんだ、そして沖縄も」
「流石に王子の奥によりはましだけれど」
「ハブの害があるから」
 王子もその辺りの事情はわかります。
「熱心んしいているんだ」
「そうだよ、そしてアマゾンの蛇達は」
「とんでもなく多いんだね」
「数も種類もね」
「その蛇達の論文を書いていたんだ」
「そうだよ、尚アナコンダはとても大きいけれど」
 この蛇はというのです。
「毒はないし大人しいよ」
「ただ大きいだけだね」
「そう、ただ大人しい性格でも」
「あまりにも大きいから」
「人間だって人呑みなんだ」
「そのことはボアと同じだね」
「ニシキヘビともだね」
「同じだよ、蛇も大きいと」
 それこそとです、王子は言いました。
「人も飲み込むし」
「羊や山羊だってそうだね」
「家畜も襲われるんだ」
 王子のお国ではです。
「このこと日本ではないけれど」
「アフリカではあるね」
「そうだね、それでアマゾンも」
「鰐だって一呑みだし」
 それでというのです。
「人だってそうで」
「家畜もだね」
「だから怖くはあるよ」
 アナコンダはというのです。
「流石に二十メートル以上の個体は実在しないとも言われているけれど」
「二十メートル以上って」
「普通の学説では大きくて十メートル」
「それ位なんだ」
「かつていたティタノボアは十三メートルあったけれど」
「アナコンダはだね」
「そこまで大きくないとされているよ、ただ」
 こうも言う先生でした。
「そうした大きさのアナコンダの目撃談は多いんだ」
「アマゾンで」
「そして僕もね」
「二十メートル以上のアナコンダはいる」
「そう考えているよ」 
 先生としてはです。
「論文には書いていないけれどね」
「いるんだね」
「僕の考えではね」
「目撃談が多いからだね」
「それも昔からね」
「アナコンダは二十メートル以上にもなるんだ」
「アナコンダにしても相当に大きいけれど」
 それでもというのです。
「いることはね」
「いるんだ」
「そう考えているんだ」
「先生はそうなんだ」
「僕は通常の学説はそのまま受け入れないから」
「ちゃんと自分で学んで」
「そうしてね」
 そのうえでというのです。
「自分の説を出す様にしているんだ」
「だからアナコンダにしても」
「二十メートルの個体も」
 それだけの大きさになることもというのです。
「あるとね」
「考えていて」
「そしてね」
 それでというのです。 
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