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女子高の男子生徒

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第四章

「彼氏いる娘は他の学校の子と付き合ってたから」
「その噂は知っていたけれど」
「私だって塾で他の学校の子でいいと思ってる子いたし」
「お母さんはじめて聞いたわよ」
「言わなかったし、とにかくね」
「高校ではっていうのね」
「彼氏絶対にゲットするわよ」
 母に明るい調子で笑って話した。
「絶対にね」
「お母さんそんなの許さないわよ」
「それ教頭先生として?」
「それにお母さんとしてもよ」
 その両方でというのだ。
「そうするから」
「真面目っていうか古くない?共学になったのに」
「共学になったのは事実でも」
「彼氏出来たら浮気しないからいいでしょ」
「浮気なんて論外よ、交際したら」
 ここで栄子はこれまで以上に真面目な声で話した。
「その時はね」
「浮気はよね」
「絶対にしたらいけないわ」
 実際に栄子は浮気はこれまでしたことがないしこれからもと自分自身にも夫にも誓っている。とにかく真面目なのだ。
「何があってもね」
「それは私も同じだから」
「そのことはいいわ、けれどキスもね」
「えっ、今時キスもなの」
「駄目よ」
「胸触ってもらったりセックスは」
「セ、セックス!?」
 娘からその言葉を聞いてだった。 
 栄子は顔を真っ赤にさせた、そうして声をうわずらせて彼女に言った。
「夏里奈、貴女何てはしたないことを」
「いや、だから普通でしょ」
「今はっていうの!?」
「それ位、昭和の終わり頃からそうでしょ」
 つまり栄子がまだ高等部にも入っていない頃だ。
「体操服がブルマだった」
「お母さんそんなお話知らないわよ」
「私体操服は半ズボンしか知らないから」
 学校指定のそれだ、色は小学校の時は赤で中等部では青だった。そして高等部では緑の予定である。
「そんな昔のことなんてね」
「あの、それで妊娠とかしたら」
「いや、実際にそれまだ先だから」
 セックスはというのだ。
「せめて高校を卒業してね」
「結婚するまで駄目よ」
「だからそれ古いから。とにかく共学になったら」
「交際することもっていうの」
「そうよ、普通よ」
「信じられないわ」
「信じられないっていっても。いやらしいことしないならいいでしょ」
 実は学校にばれないといい、娘は自分の母親の中学生の時をそのまま鏡に映した様な顔で内心思っていた。
 だがその考えは隠して母に言った。
「そうでしょ」
「それはね」
「それじゃあね」
 こっそり遠くの街でコンドームも買って色々勉強もしておこうと思いながら娘は母に話した、そしてだった。 
 娘は入学して暫くして自宅で栄子に言った。
「いや、競争激しくて」
「成績のお話じゃないわね」
「彼氏がね」
「やっぱりそのお話ね」
「皆、男の子一年と二年にしかいないけれど」
「二年の子はもうね」
「全員ゲットされてるし」
 既にというのだ。
「一年の子になったけれど」
「競争相手が多いっていうのね」
「一年生で男の子一人に女の子四人で」
 その割合でというのだ。
「二年生、三年生の人も来るから。中には他の学校の人と付き合ってる人もいるけれど」
「学校の中ではだからなのね」
「そう、それでね」 
 そのせいでというのだ。 
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