| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百六十話 国民の持病その三

「持病があるよ」
「ああ、何でも自分が仕切ろうとする」
「それがね」 
 まさにというのだ。
「あそこの持病だよ」
「言われてみるとそうね」
「それでいつも揉めてるけれどね」
「各国の政府とね」
「これが連合の持病で」
 それでというのだ。
「やっぱりね」
「それぞれの国にあるのね」
「うん、人と違ってね」
 それはというのだ。
「あるよ」
「成程ね」
「それで治るか」
 その持病はというのだ。
「それはね」
「人の病気なら」
 ティンはムニエルを食べつつ言った。
「お薬とかね」
「治療方法あるね」
「糖尿病でもリウマチでも」
「心臓や肝臓が悪くても」
「完治するのも多いし」
 この時代では糖尿病も完治する様になっている、医学の進歩はそこまで至りさらに進化しているのである。
「だからね」
「それでよね」
「人間の持病はね」
「結構何とかなるわね」
「うん、けれど」
 ピーターはワイン、赤のそれを飲みつつ話した。
「これがね」
「国の場合は」
「そうはいかないよ」
「治療方法がないのね」
「アメリカや中国の横暴って治療法あると思う?」
 そもそもというのだ。
「あの二国のあれに」
「それはね」
 ティンもこう返す、ティンが飲んでいるのは紫ワインだ。
「もうね」
「ないよね」
「あの二国が遠慮とか謙虚とかね」
「大人しくするとか」
「まずないわ」
 こうピーターに答えた。
「流石に」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「あの二国のことは」
「まずないわね」
「それで日本も」
 この国の持病もというのだ。
「擬人化というか萌え好きも」
「治らないのね」
「もう習性だからね」
 それでというのだ。
「そうそうね」
「治らなくて」
「治療方法もね」
「ないのね」
「それでロシアは」
 その寒さに悩まされていることはというと。
「そもそも持病と言うべきかわからないけれど」
「惑星の開発とかしないと治らないわね」
「だからね」
 それでというのだ。
「ちょっとね」
「これもなのね」
「これが治療方法だけれど」
「それで開発もしてるのよね」
「けれど開発もお金かかるし」
 このことはどうしてもというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧