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八条学園騒動記

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第五百五十九話 タピオカミルクその九

「幾ら何でもね」
「ないわね」
「そんなこと出来たら」 
 柔道で百万人殺したならというのだ。
「化けものでしょ」
「というか日本軍って何者?」
「野菜人じゃないかしら」
 春香は冗談交じりにこうも言った。
「若しかしなくても」
「そう思える位の強さよね」
「そうよね」
「だから博士と同じくね」
「当時の日本軍もなのよ」
「韓国でのお話を聞いていたら」
「人間とは思えないわ」
 そこは博士と同じだというのだ。
「本当にね」
「というかかえって日本軍が強くて」
「私お話聞いていて痛快にさえ思えるわ」
「今はそうなの」
「だってね、街をオーラで吹き飛ばして」
 その消し飛ばした話をした。
「村を一人で潰したのよ」
「強過ぎるわね」
「そもそも独立運動も」 
 三・一運動である。事実はどうやら煙草の値上げで怒った半島の民衆が抗議で暴動の様なものになったものらしい。
「二千万位の民衆が計画的に一斉に起こしたのよ」
「大運動ね」
「けれどそれがね」 
 その独立運動がというのだ。
「三万の銃や刀や馬の軍隊でね」
「今の宇宙を行き来する軍隊じゃないわね」
「そんな軍隊が普通にね」
 平時編成で動員もかけず動いてだ、彼等の主張と日本軍の記録を見比べるとそうなる。
「完璧に、しかもあっという間にね」
「鎮圧したのね」
「若しこれが本当なら」
 創作の話でなく、というのだ。
「日本人は本当に野菜人よ」
「そのレベルの強さね」
「日本の鬼よ」
「あっ、韓国じゃ鬼は幽霊ね」
「そう、妖怪の鬼じゃないの」
 春香もこのことを言う。
「こっちじゃ鬼は頭に角があって身体の大きいね」
「虎皮の服を着たね」
「そうしたのだけれど」
 髪は縮れて毛深く身体の色は赤や青だ、この姿はこの時代でも変わっておらず日本人の心の中に定着している。
「韓国では中国と同じでね」
「鬼は幽霊ね」
「霊のことなのよ」
「そうだったわね」
「だから今私も言ったの」
「日本の鬼って」
「そうなの」
 実際にそうしたというのだ。
「日本の鬼って強いでしょ」
「だから鬼みたいに強いっていうのよね」 
 日本ではこの時代でも使われる表現である。
「ここだと」
「日本人はよく言うわね」
「こっちじゃ鬼は強い妖怪で」
「その鬼みたいにね」
「韓国では日本軍は強くなっているのね」
「そうなの、だって二千万の独立運動を銃や馬や刀だけでね」
 もっと言えば大砲もある。
「完璧にしかもあっという間に鎮圧したから」
「野菜人か日本の鬼か」
「そう言ってるわ、兄さんなんかね」
 洪童が言うにはというと。
「日本軍は超人だった」
「ああ、正義超人とか悪魔超人とか」
「これまた日本の漫画だけれど」
 この作品もシリーズ化して今も続いている、そして連合の各国で作品が描かれ続けている。永遠の作品になっているのだ。 
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