| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百五十九話 タピオカミルクその八

「他の国はね」
「なかったわね」
「そんな時代で」
 それでというのだ。
「当然生きてる人はね」
「天本博士位ね」
「あの人そもそも人間じゃないし」
 生物学的に明らかでそうでないことは判明していることだ。
「二百億歳生きてるとか」
「邪神よね」
「神様よね」
「何か全部の宇宙を管理する存在だったっていうから」
「その管理じゃなくて自分がしたいことをする」
「それで今いるから」
 この宇宙にというのだ。
「人間とはね」
「また違うわね」
「少なくとも人類に文明が出来た時からいるから」 
 つまり何千年もの間生きているのだ。
「絶対にね」
「人間じゃないわね」
「結局人間はね」
 ティンはあらためて言った。
「不老不死じゃないから」
「絶対死ぬわね」
 春香もこう言う。
「そのことはね」
「本当に絶対ね」
「そのことがあるから」
 だからだというのだ。
「何千年も生きてる時点でね」
「あの博士が人間じゃないことはね」
「明らかよ」
「そうよね」
「まあ人間じゃないのは」
 春香はこんなことも言った。
「お国で言ってる日本軍もね」
「併合されてた時の?」
「そう、それで戦争中のね」
「どんなのなのよ、韓国で言う日本軍って」
「何ていうか戦闘民族ね」
 それになるとだ、春香は答えた。
「文字通りの」
「そうした存在なの」
「だって柔道で百万人殺したっていうから」
「柔道で?」
「そう、百万人ね」 
 それだけの人の数をというのだ、この時代でも結構な数で大都市の人口でもこれだけあればかなりのものである。
「殺したっていうのよ」
「柔道でそんなに殺せないでしょ」
「ええ、勿論創作よ」
「というか事実だったら」
 ティンはその話がと話した。
「日本軍強過ぎるでしょ」
「日本刀で一回の戦闘で百人切ったとか」
「滅茶苦茶強いわね」
「あと街を消し飛ばしたとか」
「街を?」
「反乱を鎮圧した時に」
 その時にというのだ。
「そうしたとかね」
「そうしたお話になってるの」
「凄いでしょ」
「連合って中央政府軍も各国軍も弱いわよ」 
 ティンは連合で知られているこの話を出した。
「連合弱兵ってね」
「有名よね」
「日本軍は強い方って言われてるけれど」 
 それでもというのだ。
「その強さはね」
「連合だからね」
「そうよね、けれど昔の日本軍はね」
「ああ、二次大戦の時とか」
「日露戦争とか強かったけれど」
「それでもよね」
「幾ら何でも柔道で百万人殺したとかね」
 そうした話はというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧