| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百五十九話 タピオカミルクその六

「こたつなんて使ってたら」
「親日派って言われて」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「私も韓国に帰ったら」
「ややこしい国ね」
「ややこしいっていうか」
「日本を意識し過ぎね」
「超過剰にね」
「そこで超がつくのね」
「多分五つ位」
 その超という言葉がというのだ。
「もう日本を意識し過ぎて」
「それで今の韓国があるのね」
「千年以上そうだからね、だからブラウベルグ暗殺も」
 エウロパの国父と言われている人物だ、この国ではそれこそ歴史上最大の英雄の一人とさえされている。
「日本がするっていう噂が出たら」
「ああ、先駆けして」
「仕掛けてね」
「失敗したのね」
「結局どの国もブラウベルグ暗殺失敗したけれど」
「韓国はそうして失敗したことがあったの」
「日本に先を越されるかってなって」
 そう思ってというのだ。
「全く準備しないでいきなり暗殺を実行して」
「失敗したのね」
「暗殺も準備が大事よね」
「それこそ十三番目のスナイパー雇って」
 この時代でも続いている日本発祥の漫画の主人公である、細い目がトレードマークだ。
「慎重に慎重を重ねてね」
「やるものでしょ」
「暗殺みたいな作戦こそね」
「それがね」
「いきなりやったのね」
「本当に日本より先にってなって」
「噂を聞いただけでね」
 事実を確かめずにというのだ。
「それで動いて」
「失敗して」
「ブラウベルグに事実公にされてね」
「大恥かいたのね」
「そうしたこともあったの」
「そうなの」
 実際にというのだ。
「そうしたこともあったし」
「ずっと日本を意識してるのね」
「連合建国当初からそうで」
「その前からよね」
「ええ、韓国が出来た頃からで」
「連合の千年の間も」
「日本を見て」
 そうしてというのだ。
「考えて動いてね」
「あれこれやってるのね」
「そうなのよ、しかし実はね」
「実は?」
「ブラウベルグ暗殺って韓国殆どしてないの」 
 今話したこれはというのだ。
「この時だけよ」
「そうだったの」
「ブラウベルグを嫌っていたけれど」
「その時もまず日本だったのね」
「そう、日本にあれこれ言って」
 そしてというのだ。
「そればかりでね」
「日本ばかり見ていて」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「日本の噂を聞いてね」
「動いて」
「そしてね」
「失敗したのね」
「ええ、いきなりやってね」
「まともに計画も人選も準備もしてなくてなのね」
 ティンもこう言った。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧