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八条学園騒動記

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第五百五十九話 タピオカミルクその五

「風邪ひくわよ」
「こたつのスイッチ入れたままでも」
「それでもそうなりやすいから」
 だからだというのだ。
「こたつで寝るとね」
「風邪ひくのね」
「そう聞いてるから」
 だからだというのだ。
「私は寝る時はベッドよ」
「こたつの中でお布団敷くとかもしないで」
「お布団派じゃないから」
「寝る時はベッドね」
「寒いと靴下履いて寝るわ」
「靴下履くの」
「寒いとね」
 そうした時はというのだ。
「それで寝るの」
「そうなの」
「だって足が寒いから」
 春香はそれでと話した。
「そうしてるの」
「冷え性とか?」
「そうよ、だからこたつも好きなの」 
 こちらもというのだ。
「あれ足を温めてくれるでしょ」
「冷え性には最適ね」
「だからね」
「こたつも好きで」
「寝ている時は靴下履いてるの」
 寒い時はというのだ。
「そうしてるの」
「オンドゥルじゃなくて」
「韓国にいた時はオンドゥルだったけれど」
 これを使っていたというのだ。
「今はね」
「こたつ派になったのね」
「そうなのよ、多分私祖国に帰ったら言われるわね」 
 春香はあっけらかんとした顔でタピオカミルクを飲みつつ言った、特に気にしていない余裕といった感じである。
「親日派って」
「それ悪いこと?」
「韓国以外の国ではそうでしょ」
「エウロパ好きな人いないし」
 こうした人間は実際に連合ではいない。
「いたら相当な変態さんよね」
「そうね、変態も変態で」
 それこそとだ、春香も言う。
「頭おかしいのか」
「そう思えるレベルよね」
「ええ、そして韓国だとね」
「親日派っていうのは」
「敵に味方する」
「売国奴?」
 ティンはここでこの言葉を出した。
「ひょっとして」
「昔はリアルでそうだったわ」
「そうだったの」
「今もそれに近いニュアンスよ」
「いや、連合の中の国でね」
「どうして潰し合いするのかよね」
「そんなのないでしょ」
 絶対にとだ、ティンも言った。
「それは」
「そうだけれどね」
「それでもなの」
「韓国だからってことでね」
「本当に日本を見てる国ね」
「それでこたつなんて使ったら」
 それこそというのだ。
「もうね」
「親日派なのね」
「そう言われてね」
 それでというのだ。
「どうかって言われるの」
「後ろ指は刺されないの」
「流石にそこまでは今はないわ」
「それはいいわね」
「けれど変人扱いはされるから」
 このレベルのことはあるというのだ。 
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