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八条学園騒動記

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第五百五十九話 タピオカミルクその二

「もう空気確定よ」
「そうよね、まあそんな人もね」
 合コンでジャージを着ていく様な女はとだ、ティンは言った。
「ちょっと以上にね」
「いないけれどね」
「センスがないっていうか」
「それこそよね」
「もう何考えてるのって」
「そんなレベルよね」
「とにかくね」
 まず、というのだ。
「ジャージは室内着で」
「晴れの場とかにはね」
「着ていかないわ」
 そうした服だというのだ。
「まずね」
「ええ、あと身体動かす時ね」 
 春香はジャージの話をさらにした。
「着るわね」
「そうよね」
「それで外に着ていったらね」
「石ころ扱いね」
「多分女優さんでもね」
「そうなるのね」
「まあ痴漢には襲われないわね」 
 春香はこの心配はないとした。
「もう石ころだから」
「意識されないわね」
「痴漢にもね」
「それはいいことね」
「ええ、それもよれよれのジャージで」
 ジャージの状況についても話した。
「ぼさぼさ髪でノーメイクでね」
「履いてるのはサンダルかシューズね」
「それでね」 
 そのうえでというのだ。
「表情はぼーーーーっとした」
「そんな風ね」
「そうしたらね」
「痴漢にも襲われないのね」
「これで腹巻したら完璧よ」
 春香は笑ってこちらもと言った。
「それこそね」
「ああ、腹巻ね」
「ここまでしたら完璧でしょ」
「ええ、ただね」
 ティンは春香の話をここまで聞いてだった、流石にそれはという顔になってそのうえで春香に対して言った。
「そこまでしたらね」
「女の子じゃないわね」
「おばさんでもね」
「しないわね」
「もう何の色気も可愛さもね」
「ないわね」
「女の子捨ててるわ」
 そこまでの域に達しているというのだ。
「もうね」
「私もそう思うわ」
 春香は自分の足の先を見つつティンに答えた。
「流石にね」
「そうよね」
「だからかく言う私もね」
「腹巻まではなの」
「してないわ、というかね」
「というか?」
「私腹巻しないから」
 これ自体をしないというのだ。
「あれはね」
「しないのね」
「お腹冷やすとか言うけれど」
 腹巻をしてないとだ。
「それでもね」
「しないのね」
「お腹冷やすなら」
 それならというのだ。 
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